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【トピックス】「サッカー選手って格好良いじゃん」夢クラス@山辺町立相模小学校

5月16日に今年2週目となるモンテディオ山形夢クラスが行われた。山辺町立相模小学校を訪れた松本怜大と井出遥也は、5、6年生85名とともに、サッカー対決やじゃんけん大会、夢の発表など、楽しくも真面目に夢を語る時間を過ごしていた。

プロ2人対サッカー少年6人のサッカー対決では、プロ2人が手を抜きながらも華麗な技を披露。松本が何度もターンして児童をかわすと、井出は数人に囲まれた中をスイスイとドリブルですり抜けてゴールネットを揺らす。そのたびに応援する児童たちからも歓声が沸き上がり、その眼差しは憧れへと変わっていった。

そして、夢の発表後の質問コーナーである児童から聞かれたのは「サッカー選手になろうと思ったきっかけはなんですか?」という何気ない質問だった。

最初にマイクを持った井出は、「子供の頃からずっとサッカーが大好きで、中学高校になって、本気でサッカー選手になりたいと思った」とプロになろうと思った理由を答えながらも、「きっかけ?きっかけかぁ・・・何だろうな」と首をかしげ、明確な答えを出せずにいた。

答えがあやふやなままマイクを渡された松本も「サッカーが好きだから、ずっとサッカーをしていたいなって」と理由を答えてさらにこう続けた。
「サッカー選手って格好良いじゃん。格好良くない?格好良いでしょ?サッカーをしているのは楽しいし、格好良いなぁっていう憧れもあった」

結局、2人の口から「きっかけ」への明確な回答は聞けなかった。ただ、その言葉の裏には彼らの答えが紛れ込んでいる。

きっと松本には「サッカー選手って格好良いじゃん」と思った瞬間が、いつかどこかであったのだろう。おそらくそれがきっかけの一つなのではないか。同じサッカー小僧である井出にも、もしかしたらそういう出来事があったのかもしれない。

そんなきっかけの積み重ねが、いつの間にか自分の夢に変わっていたのではないだろうか。

夢クラス後に話を聞いたのは、サッカー対決でボールを蹴って、ゴールまで決めたサッカー少年。「すごく格好良かった。あんな選手になりたい」といい笑顔で話していた。

彼がいつまで覚えているかわからないが、きっとこの日の出来事も「きっかけ」のひとつになったはずだ。

文・写真 嶋守生

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