今夏のJリーグ移籍市場の深層をベテラン代理人が明かす(J論)

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【トピックス】同じ、夢をめざす者として 夢クラス@米沢市立南部小学校

ボードには歴代ユニフォーム、タオルマフラーとともに二人のプロフィールも掲示されていた

米沢市立南部小学校を訪れたのは、摂津颯登選手と髙橋壱晟選手。ゴールキーパーのファーストユニフォームを着用した摂津選手は今年の夢クラス初登場、髙橋選手は今月9日の酒田市立亀ヶ崎小学校に続いて2度目の登場となった。

前半はリフティング披露やサッカー対決、さらにじゃんけん列車で楽しく交流したが、リフティングでは髙橋選手が難度の高い技を連発、からの…どや顔! 本人に聞くと、「だってプロだからやらないと」とのことだったが、写真を撮り損ねてごめんなさい。

夢の発表を行う子どもたち、熱心に聞き入る二人の表情は真剣そのものだった

夢の発表では、6年生3クラスから、代表して20人近くが発表した。アナウンサー、ファッションデザイナー、一級建築士、警察官、体操でオリンピック出場、そしてプロサッカー選手とバラエティに富んでいたが、それ以上に、その夢の実現のために自分の課題やこれからやるべきことなど目標がしっかりと設定されていたことが印象的だった。

そうした夢の発表にじっと耳を傾けていた選手二人も、マイクを持ち、子どもたちに話しかける番になった。

ともにファーストユニフォームに身を包んだ摂津選手と髙橋選手。このユニフォームで公式戦のピッチに立つことも二人にとって大きな目標だ

○髙橋壱晟選手

「僕は小学校の時からずっとプロサッカー選手になりたいと思ってやってきて、それは一つの目標として、3年前にプロになることが決まったんですけど、一つの目標は叶いました。でも、目標ではあったんですけど、もっともっと高いレベルに行きたいという夢はあるので、まだ夢は叶ったとは言えないです。だから、夢をめざす者としては、みなさんも僕も同じ立場というか、同じ目標とか夢があると思っています。

いまみんな発表してくれたけど、それぞれの大きな夢があると思うので、その夢のためにいま自分がどんなことができて、どんなことをやるべきなのかということを、一人一人違うと思うけど、それをしっかりと見つけられた人が将来夢を叶えることができると思います。もちろん、簡単なことじゃないし、本当に本気でめざさないと夢は叶わないと思います。だから僕もいま、もっともっとうまくなるために、必死にやっているところです。

夢というのは、どれだけ大きくても誰にも文句は言われないと思うし、夢をしっかり持って、それを達成するために何をやらなければいけないかを実行しなければ絶対にかなわないので、夢は大きく持ってほしいと思います。
毎日毎日が楽しくもあり、夢への一歩でもあると思うので、みなさん、頑張ってください」

○摂津颯登選手
「まず、さっきみんなの夢を聞いていて、みんなしっかり明確な夢を持っていてすごいなと思いました。正直、僕は小学校の頃、サッカー選手になりたいとか明確な夢はなくて、その頃からサッカーはやっていたんですけど、サッカー以外に野球とかいろいろなことにチャレンジして、中学校ぐらいになったときに、僕は秋田県出身で、山形県が近くて、モンテディオ山形の試合を観に行って、そのときにスタジアムにたくさん人が入っていて、こんな中でサッカーができるってすごい幸せなことだし、かっこいいなと思って、プロサッカー選手になりたいなと思いました。

さっき壱晟が言ったように、夢を叶えるのは簡単ではないし、僕は正直、中学校の頃、みんなに『サッカー選手になりたい』って言ったら、『そんな無理だよ』と言われました。僕は運動神経が良かったわけでもないし、サッカーがすごいうまいわけでもなかったので、『絶対無理だ』とかいろいろ周りから言われたんですけど、逆にその言葉がすごい悔しくて、馬鹿にされたりもしたし、その言葉を逆にバネにして練習をいっぱいしました。たとえば、練習が始まる前にコーチにお願いしてコーチと二人で練習して、全体練習が終わったあとも居残って練習したりとか、それを中学校・高校でずっと続けてきて、5年前、プロサッカー選手になれました。

ただ、まだ僕自身、試合には出たことがないし、サッカー選手になるという夢は叶ったと思うんですけど、さっき壱晟が言ったとおり、それで終わりじゃないし、試合に出なきゃ意味もないと思うので、正直、僕もまだ夢はちゃんと叶えられていないです。

それは僕とみなさんと一緒で、夢を追い続けていると思うんですけど、いまからできることというのはしっかり自分で考えて。たとえばサッカー選手になりたいという人がいましたけど、サッカーの練習だけを頑張ってても絶対になれないと思うし、簡単なことですけど、お母さんが作ったごはんをしっかり全部食べるとか。僕は小さい頃、親が作ったごはんを結構残してお菓子ばっかり食べてて、そのとき、ごはんをちゃんと食べていれば、もっと頑丈な体になっていたと思います。小さい頃からそれをやってきた人がしっかり体もできて、それがサッカーにも影響すると思うので、そういうちょっとしたところを頑張ったりとかでもいい、小さいことでもしっかりやっていけば少しでも夢に近づいていくと思うので、そういう部分を頑張ってください。

あと、一人だけで夢を叶えられることは絶対ないし、お母さん、お父さん、先生の言うこととか友達を大事にしたり、そう言うのも絶対に大事になってくると思うので、周りの人たちに感謝をしながら毎日過ごしていって、夢に少しでも近づいてもらえたらなと思います」

ゲストティーチャーとして学校を訪れる選手は、いわば「夢を叶えた人」。その立場で、これから夢を叶えようとする子どもたちにアドバイスをすることが多い。でも二人は、まだ夢が叶っていないと率直に明かし、みんなと同じ立場であることを前提に話をしている。壁を乗り越えるために、二人もまた挑戦を続けている。

(文・写真=佐藤 円)

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