【円コラム】フォームにこだわる
過去にスポーツをいくつか経験したが、何をやるにもフォームにこだわる癖があった。おそらく、パワーもないし、足も遅いしということで、そのハンディを埋める方法の一つとしてそうするしかなかった、ということなのだと思う。
もっとも長く関わった競技は、中学、高校の部活のバレーボールだったが、スパイク一つとっても、チェック項目を挙げればキリがない。踏み切り時の両足の着き方、両手の振り上げ方、ジャンプ中の体を反る角度、右腕(利き腕)のテイクバックの動作、左腕のバランスのとり方、インパクト時のみ力を入れる腕の振り方、インパクト時のボールの位置、インパクト時の手首の使い方、フォロースルー時の左脚の使い方などなど。
スパイクレシーブも同様だ。スパイクレシーブで特に重要なのが重心の置き方になる。速くて強いスパイクが正面、右、左とどこに飛んできても反応できなければならない。さらにフェイントで前に落とされたり、ブロックアウトで後ろに飛んでいく可能性も念頭におく必要がある。構えたときの重心は「背中を指一本で押されたら前に倒れるくらい」という指導を受けたことがある。現在の最新の理論がどうなっているのかはわからないが、打たれる直前にはいかにニュートラルで、さらにリラックスするか。その状態を作るのが大きなテーマのように思う。
そんなスパイクレシーブと似ているなあと感じるのが、ゴールキーパーのシュートストップだ。飛んでくる強烈なシュートに対応するため、どんなことを意識して、どんなフォームを心掛けているのか。
とある「専門家」に聞いてみた。
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