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【ランダムフォーカス】スピード~松本怜大選手

前節(5/26)の金沢戦は、チャンスは作りながらもフィニッシュに持ち込むことができず、0−0で勝点1を分け合いました。

スコアレスドローの試合はディオマガMOMの投票も難しいと思いますが、この試合も163人の投票をいただきました。1位に輝いたのは本田選手。前節の出場停止の分を取り戻すかのように、十八番(おはこ)のスライディングタックルが冴え渡りました。

そして、2位には松本怜大選手がランクイン。今季12試合に出場しているにも関わらず、松本選手がMOMのベスト3に入ったのは2回目です。ちなみにもう一回は栃木戦の2位。この時もスコアレスドローで、1位が本田選手でした。

栗山選手との連携も深まり、今季の守備の安定を支えている松本選手。ポジション柄、票を集めるような目立つプレーを披露する機会は少ないのですが、この試合では金沢が裏に速い攻撃を仕掛けてきたことで、松本選手の速さを活かした守備がより注目されたと思います。

試合後のミックスゾーンで声をかけると、「僕に聞くことあります?」といつもの飄々とした顔。でも「走るところは負けませんね」と聞けば「そりゃそうですよ、そこは」と、自信に溢れた答えが返ってきました。以前から「日本人には負けない」と言っていた自慢のスピードですが、今季は特に快調のようです。最近は、松本選手と互角に競り合って走る相手選手を見ると、「この選手、速いな」と思うようになりました。

アディショナルタイムには、満を持してといった勢いで左サイドを駆け上がり、クロスを入れました。残念ながら得点には至りませんでしたが、最終盤でのあのオーバーラップには胸が踊りました。

「何か最後、ランナーズハイっていうんですか? すごい気持ち良かったんですよね」

31.1度の暑さにも関わらず「あと10分くらい行けた」と言う頼もしさ。これからはスコアレスドローの試合でなくても、MOMにランクインする機会が増えるのではないでしょうか。

文・写真:頼野亜唯子

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