Dio-maga(ディオマガ)

【円コラム】記憶にはございました(ほんのちょっぴり)

ホームゲームを観戦している場所は、メインスタンド中央付近の記者席。試合終了後は会見室での両チーム監督会見、ミックスゾーンでの選手への取材と仕事が続くが、監督会見が始まるまでのわずかな時間は、できるだけグラウンドレベルでスタジアムの様子を観察するようにしている。

記者席から会見室に移動し、荷物で席を確保。会見室の窓からもピッチやスタンドは見えるが、より臨場感を味わうため外に出る。アウェイ側監督が来次第、監督会見が始まるため、会見室に入る入口付近から離れることができず、観察はほぼほぼ遠目から。それでもスタジアム内の同じ空気を感じながら、選手たちが場内一周する様子やスタンドの反応、選手たちがメインスタンド前に来れば表情や動きなど、ロッカールームへ向かう選手たちの姿が見えなくなるまでを目で追うことにしている。

チームが勝っても負けても、どんな様子だったかをインプットしていく。勝ったあとによろこびを共感したいとの欲もないわけではないが、精神的に舞い上がったら仕事にならないことは上々承知なので自重する。むしろ、負けた試合、勝てなかった試合でのサポーターの反応や選手の表情に関心がある。

欲を言えば、選手たちに付いて、スタンドからの一言一言を聞いて回りたいのだが、体は一つしかないので仕方がない。そこで見たものがのちのち何かの役に立つのか、なんの役にも立たないのかはわからないが、ただただじーっとインプットを重ねることにしている。

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