【トピックス】後半チャンスもゴール割れず。山形ユースは秋田U-18とドロー
9月12日に行われたスーパープリンスリーグ2020東北 第3節ブラウブリッツ秋田U-18戦。モンテディオ山形ユースは堅い試合展開の中で果敢にゴールを目指したものの、最後まで得点が生まれず、スコアレスドローとなった。
両チームともゴールキックからボールをつなごうとするなど、自分たちで主導権を持って動かしていこうという狙い。守備側もそれに合わせて前からプレッシャーをかけようとする意欲が高く、お互いがプレッシャーをかけ、お互いが交わしながら攻めようとする。ただ、ゴール前では決定的な仕事を許さず、ともにシュートチャンスの少ない試合となった。
ボールを持とうとする山形に対する秋田の守備もコンパクトで中盤ではボールを繋ぎにくかったが、相手を裏返すロングボールは多く通り、左サイドを中心にサイドアタックからチャンスを広げていったが、そこからシュートまでが遠い。
前半29分に右クロスからキーパーが弾いたボールを吉田奎太が右足でシュート、前半35分にコーナーのこぼれ球から生井蓮丸が左足ボレーと少ないながらもチャンスはあったが、秋田の身体を張った守備に阻まれてゴールを割れなかった。
後半に入り、右からの攻め手も増えた山形が秋田ゴール前に迫る。後半3分にCKの折返しから岩崎俊輔がヘディングも枠を捉えきれず、10分にも中央から前田聡良がシュートと続く。一方で20分頃にはコーナーキック絡みで秋田から攻め込まれて混戦からなんとか弾き返す場面や、22分にもキーパーの上を抜かれるループシュートを打たれたが、枠の上を越えて難を逃れた。
1点勝負の緊迫感も増す中で山形は米山僚希、木付華道を投入して攻め込んだが、後半26分に左からのクロスが中央の前田に入ったチャンスも「自分の気持ちもゴールゴールとなって前に入りすぎてしまった」(前田)とボールが後ろに入ってミートしきれず。
アディショナルタイムには秋田のカウンターを受ける形で立て続けにゴールマウスを捉えられるピンチを迎えたが、GK伊藤琉偉がビッグセーブを連発して防ぎきった。
内山監督は終盤に受けたカウンターやセットプレーの対応などを課題に挙げながらも「全体で前から行く時と構えてからチェイシングをかけていくところは良かった」と無失点に終えた守備面を評価。
一方で無得点に終わった攻撃については「サイドチェンジで局面を変えたときのスピードアップやツートップの関係、背後を取った後の仕掛け、攻撃に人数をかけるところもそう。もっともっとやらなきゃいけない」と課題を話していた。
第4節は9月19日に遠野高校と対戦する。
文・写真 嶋守生