【2020 MOM of the year選考会議/vol.2】いよいよ結果発表!輝く第1位は誰もが納得のあの選手!
嶋 年間投票では、ヴィニシウス、中村駿、熊本雄太、山田拓巳、南秀仁という順番になりました。ヴィニシウスは圧倒でしたね。
円 そうですね。独壇場的な。僕、ライター投票で選んではいないですけど、これに関してはなんの文句もない。
嶋 僕はダイジェストさんの記事とかでヴィニシウスをガッツリ書いちゃってMVP的なものにしちゃったので。
円 こっちでは違うんですか? 多重人格?
嶋 あとで話しますよ、ちゃんと。結果出した順に言うとヴィニシウスが一番よかったと思うんですけど、俺のライター投票としては、「抜けたら痛い選手」という基準。最終的に南秀仁と中村駿はめちゃくちゃ悩んだ。同じぐらいだったんですけど、最終的にはこれにしました。
円 僕は年間トータルで考えて、やっぱり試合に出続けたというところ。あれだけのタイトな日程で出続けて、内容が悪い試合もあったと思うんですけど、波はそこまで大波じゃなかった。それなりのパフォーマンスをずっと保ってたり、それは精神的な部分もあるし、熊本さんはイエローカードを1枚ももらってない。そこの安定感。駿さんもカード1枚なんですよね。それだけ出ていてカードをもらっていないというところも僕のなかでは評価が高かったので、トータルでこの二人。ヴィニさんは14点とりましたけど、フィットするまで確かに大変なんですけど、シーズン通して点をとって欲しいので、そこは来年に期待します。
嶋 来年に期待という意味でね。
円 3位にした南秀仁さんは、山岸ショックを振り払って、いったいどうなるんだというときにトップ下に入って10月の快進撃につながったり、シーズン終盤はボランチが足りないときに今度はボランチに回って、ボランチっぽいというとアレですけど(笑)。木山監督のときもボランチ起用はあったんですけど、もっとボランチっぽくなったというか。チームスタイルとしてボールを持つので、今年のほうがボランチがやりやすかったのもあるんでしょうけど、守備でもアプローチでガツッと行ったり、こんな強い守備するんだっけ?というようなところも見えたので、救世主っぽい感じの3番手でした。
嶋 俺、南秀仁さんを1番にしたのは、右サイドやっても左サイドやってもそれなりにやってくれたし、トップ下もそうだけど、ここ抜けたらヤバいよねとか、ボールを回す、アタッキングサードのパスのところとかも南さんがいなくなると持ち味が消えてしまうんですよね。そういうところは大きかった。特に今年の山形が攻撃に重点を置いていることを考えても。駿さんも同じくらい心臓として大事だったので悩んだんですけど、そこは契約を更新したか、移籍したかの違いくらい。あと、僕は凌磨さんは入れました。右サイドでいなきゃ困る選手でした。本当に困る選手。今年のサイドハーフは凌磨と加藤さんがいないと成り立たないぐらい。
円 色が出ましたね、うちの。
嶋 走るサイドハーフ。
円 タイプ違いますけど、両方運動量があった。
嶋 本当はタイキくんにもポイント入れたかったんですよ。サイドハーフは絶対今年、注目しなきゃいけないポイントなんですけど、そこにポイントを入れるライター票が足りなかった。自分でルールを決めておいて(笑)。
円 増やします?
嶋 ポイントを集中させ過ぎでしたね。なだらかに5人くらいぽんぽんと挙げるとわかりやすかったかもしれない。ただいまからそれをやると順位が変わりかねないので、もういじれないんですよ。そんな感じで、すべてのポイントを集計した全体の結果が出ました。
●総合順位
※試合別MOM投票+年間MOM投票+ライター投票1位 ヴィニシウス 295point
2位 中村駿 162point
3位 熊本雄太 124point
4位 南秀仁 113point
5位 渡邊凌磨 108point
6位 山田拓巳 86point
7位 野田裕喜 78point
8位 加藤大樹 57point
9位 藤嶋栄介 48point
10位 山岸祐也 44point
円 ライター票がなくてもだいたいこんな感じで、順位は動いてないですね。
嶋 いや、影響があったのは4位と5位ですね。どこかの人が20ポイントぶち込んだせいで。
円 でも2位・中村駿、3位・熊本雄太までは変わらない。
嶋 渡邊凌磨ファンに僕が怒られる結果になりました。
円 いつもは、集計結果が出た時点で、あらためてMOMオブ・ザ・イヤーの選考に入っていましたが、今回はもう自動的にこの順番で決定。
嶋 今回はすごくわかりやすく出ました。集計の方法は今後の課題とするとして、全体の印象どうですか?
円 ヴィニで誰もが納得するんじゃないですかね。
嶋 去年まで問題にまでなっていた中村駿選手が!
円 おっと!なんもしなくても2位に入ってる。すごいなあ。やっぱり、今年のレギュレーションで、過密日程なのにまた先発で出てるぞ、みたいなところですかね。
嶋 節ごとの集計だと35ポイントしかとってないんですけど、年間投票で一気に稼いだという。だから年間投票がすごく大事だったんですよ。
円 節ごとでいくと、やっぱり点とった人に譲ったりとか、なかなかボランチは日の目を見ないポジションと言えると思うので。
嶋 サポーターの評価というか、数字じゃないところが反映されたのが中村駿だったんじゃないですか。
円 今年はボランチありきのチームみたいな気もするので、それを考えると(岡﨑)建哉さんは…。
嶋 建哉さんはあとで話しようかと思ったんですけどねえ、本当、不遇なんですよね。活躍してくれたにも関わらず。僕は建哉さんもポイント入れる候補だったんですけど。
円 上から3人となるとなかなかそこに入っていきづらいところもありますね。
嶋 今年ボランチは岡﨑建哉、中村駿だったじゃないですか。ボランチがよかった試合でどっちに入れる?ってなったときに中村駿に傾きやすかったかもしれないし。
円 そうかもしれないですねえ。駿さんは点もとってるしなあ。
嶋 で、3位が熊本雄太。これも年間票をガッツリ稼いだタイプ。
円 最後3つは休んじゃいましたけど、それまで先発で出続けた。
嶋 出場時間でチームトップです。次いで南、渡邊凌磨かな。南さんは年間投票が多かったけど、どっちかと言うと嶋さんのポイントが響きました。
円 影響力の大きさ(笑)。
嶋 渡邊凌磨は節ごとの活躍でポイントを稼いでますね。
円 点も7点とって、アシストも5あって。
嶋 山田さんはキャプテン枠で年間票を稼いだ。
円 今年は正直、こんなに試合に出るかなあと。ポゼッションスタイルみたいなのは得意なタイプではないと思ったので、どれだけハマるかなと見てたんですけど、なんやかんやで外せない。
嶋 単純な足元の技術がめちゃくちゃ上がったというのはないんですけど、逆に言うと、ポジショニングとか、受ける動きとか。スッと受けられるなと。いろんなところが見れるようになってきたなと。
円 左サイドでやってるときは細かくワンタッチで回すようなプレーも多かったり、右サイドだと縦に走ったり、早めにボールを付けたり、とにかく前にボールも人も動くので、その迫力はあったのかなと思います。あと、守備は安定してた。
Vo.3へ続く