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【トピックス】クラブユースU-18はGS敗退。悔しさを乗り越えて成長を。

7月25日から群馬県内で行われているユース世代の夏の大会、第45回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)にモンテディオ山形ユースが東北第2代表として出場。鹿島アントラーズユース、清水エスパルスユース、大分トリニータU-18のいるFグループでグループステージを戦い、1日目で鹿島ユースに0-2、2日目に清水ユースに0-6で敗れ、グループステージ敗退が決まった。

1日目の鹿島ユース戦では、大会の入りという緊張もあるのか、全体的にプレーが緩くなってしまい、ボールを持って攻める良さを出せないまま前半11分に失点。
「奪ってから一本目のパスがずれて失う場面が多かった」という内山俊彦監督は、流れを変えようと前半29分に2枚替えを行い、キャプテンの内山純をボランチに下げてボールに絡ませようとした。
後半に入ってからは山形もボールを持つ時間が増えていったが、シュート数を増やせないまま、後半30分にPKを与えて0-2で敗れた。

2日目の清水ユース戦は0-6と大敗。今年のユースプレミアリーグEASTで2位にいる全国トップレベルのチームから、その力の差を見せつけられる結果と内容になった。
1日目と違い、立ち上がりは高い位置からのプレスも効いて良い入りができたものの、徐々にギアを上げてきた清水ユースのパスが繋がり始めると、守備で押し込まれる形に。
左サイドから攻略される場面が増えると、16分にクロスからのこぼれ球を押し込まれて先制を許し、22分にもクロスからヘディングシュートを決められて2点リードを許す。
後半の山形はボールを繋ぎながら突破口を切り開こうとしたが、清水ユースの守備の前にボールを運べず、カウンターを受け続けて、流れを変えられないまま失点を重ねた。
5月にU-20日本代表に招集されたFW千葉寛汰からは頭、左足、右足のゴールでハットトリックを決められるなど、悔しい敗戦となった。

清水戦後に選手全員を集めた内山俊彦監督は、「すごく勇気を持ってプレーしてくれたし、何も恥じることはない。いい試合だった。だけど、0-6の結果で、誰が決めるのか、どこで止めるのか、そこの気迫や技術が全然違うことは肌で感じないと。そういう奴らと勝負しないと」と選手たちに激を飛ばしていた。

清水ユースのメンバーは、数名を落としたものの、ほぼ主力選手を並べていて、攻守ともに全国トップレベルの質を肌で感じられたことは、若いチームにとって良い目標を得られたとも言えるか。

2年生のFW馬場卓未も「相手の9番(千葉寛汰)のトラップとシュートの質が全然違った。自分の技術をもっと磨いて、シュート練習ももっとやらなきゃと思いました」と刺激を受けていた。

まだ日程が残る東北プリンスリーグや来年以降の成長のために、山形ユースはここから再スタートを切ることになる。

文・写真 嶋守生

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