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【トピックス】相田健太郎社長にコンプライアンス違反で厳重注意、モンテディオ山形記者会見

株式会社モンテディオ山形は26日、コンプライアンス違反があったとして、相田健太郎代表取締役社長に取締役会問責決議による厳重注意の処分が下されたことを公表し、記者会見を行った。

記者会見が設定されたのは午後8時。今回の件の公表と記者会見開催の連絡があったのは、その1時間ほど前。当日夕方の取締役会を受け、急遽設定されたものだったが、多くのメディアが会見場に集まった。

この会見では、もう一方の当事者、パワハラを受けた側に関しては、プライバシー保護などの理由から、その人数や、いつの、どの言動がハラスメントに当たったのかなど詳細は明らかにされていない。第三者機関である弁護士事務所の判断が適切か、取締役会で下された処分が妥当なものだったかを、この会見のみで判断するのは難しい。また、パワハラを受けた側のプライバシー、人権には十分に配慮しなければならない。

その一方で、断片的な情報であらぬ憶測が広がり、物事の本質が歪められることも避けなければならない。その憶測の余地をできる限り小さくするため、約20分間行われた記者会見の全文をここに掲載する。

記者会見では、相田健太郎社長とともに出席した三條義浩取締役(左)が処分内容や経緯の説明を行なった

三條義浩 株式会社モンテディオ山形取締役

「取締役の三條と申します。私のほうからご報告させていただきます。

このたび、第三者機関、弁護士事務所による調査によりまして、弊社代表取締役・相田健太郎が、うちの社員に対しましてパワーハラスメントと評価される言動があったと認定されました。本日、弊社取締役会議において審議が行われ、処分が決定しましたのでご報告いたします。本件を重く受け止め、今後このようなことが2度と発生しないよう、社内ルール、内部統制の整備を進めるとともに、コンプライアンスの意識を徹底してまいります。

まず、処分内容でございますが、代表取締役・相田健太郎、取締役会問責決議による厳重注意でございます。

続きまして再発防止策でございますが、まず一つ目が、社内外への通報制度、相談窓口について制度の信頼性と理解を周知徹底いたします。続きまして、定期的な社内アンケート、それから調査の実施によりまして、モニタリング機能を強化してまいります。3番目として、社内研修、社内教育の実施を行ってまいります。以上でございます」

相田社長のコンプライアンス違反が認定され、記者会見の冒頭で頭を下げる相田社長と三條義浩取締役(左)


相田健太郎 株式会社モンテディオ山形代表取締役社長

「本日はお忙しいなか、急遽、こういった場を設けさせていただきました。そんななかお集まりいただき、申し訳ございません。どうもありがとうございます。本件について、私のほうからお話をさせていただきます。

このたび、日頃大変お世話になっております皆様に対して期待を裏切ってしまい、大変申し訳なく思っております。私はこの会社が成長するため、そしてそれを実現させるために、ともに同じ目線で歩んでいく仲間と思い、社内ですべての社員、スタッフとコミュニケーションを取ってきたつもりでした。ときに熱く議論もいたしますし、ときには互いに叱咤激励してやっていくものだと思い、ずっとやってきたつもりです。そういったことによって、物事が多く前進してきたことも事実だと思っております。

ただ、私自身が今回反省しなきゃいけないところなんですが、いつしか自分の立場がですね、会社の代表という部分の認識を軽んじてしまったのかなというふうに思っております。そういったことによって誤った物言いにより、今回のように嫌な思いをしてしまったスタッフがいたことに関しては、心底反省をしなければいけないことだと認識しております。

この年末、この会社の代表として業務を担当させていただくようになって、丸3年が経ちます。今回、取締役会でご指摘いただいたことも含め、しっかりと肝に銘じるようにいたします。今後このようなことがないよう、自分の発言や行動を考え、日々精進したいと思います。このたびは本当に申し訳ありませんでした」

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