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【トピックス】一番強かったあの選手 夢クラス@東根市大森小学校

6月28日に行われた「日新製薬PRESENTS モンテディオ山形夢クラス」。東根市大森小学校には岡﨑建哉選手が訪問して、5年生112名の児童と交流。質問コーナーでは「対戦して強かった選手」に身近にいるあの選手の名前を挙げていた。

児童同士のパス交換ゲーム。岡﨑選手も緊張したのか最初は口数が少なかったが、次第に児童たちと打ち解けて仲良くなっていった。

開始前からソワソワを隠せない子どもたちの前にプロサッカー選手が登場すると、大きな拍手で迎えられて交流がスタートする。
現在、岡﨑選手は右膝前十字靭帯損傷でリハビリ中。そのため、ボールを蹴るようなレクリエーションはできなかったため、レクリエーションの時間では子どもたちがリフティングやパス交換を披露。

リフティングでは、子供たちのプレーに「上手上手」と声を掛けながら、「誰が最後まで残るか勝負ね、よーいドン!」とゲーム形式にして盛り上げる。

パス交換ゲームでも、「次の人が止めやすいボールを蹴ってみよう」、「皆上手いね、ナイスパス」、「得意じゃない方の足で蹴ろう」、「10回皆で繋いでいこう」と声を掛けながら楽しい時間を過ごしていた。

代表した児童が夢の発表。岡﨑選手は児童の列に加わって、体育座りをしながら真剣な眼差しで発表を聞いていた。

代表の児童から「プロ野球選手になりたい」「プロサッカー選手になりたい」「パティシエになりたい」といった夢を語ってもらった岡﨑選手は、夢に向かう児童に向けて次のようにアドバイスを送った。

「夢を発表してくれたみんなありがとう。岡崎選手は小学校のときにプロサッカー選手になるという夢を見つけました。どうしてプロになりたいと思ったかというと、地元の小学校にこういう風にプロサッカー選手が来てくれて、すごく格好良くて、僕もそうなりたいなと思ったのがきっかけでした。

そこからプロになるにはどうしたらいいんだろうとすごく考えて、一つひとつ目標を立てました。小学校のうちにこれをクリアする、中学では、これをやる。そして、プロサッカー選手になるという目標を立てました。

夢を見つけるとどうしていいのかというと、夢に対して自分の取り組みがはっきりして、『どうしたらプロサッカー選手になれるだろう』とか、『どうしたらパティシエになれるだろう』とか、そういう目標が明確に見えるようになります。

今、夢がない人もいると思いますが、それは全然焦らなくていいです。毎日を一生懸命生きて、いろんな人と接する中で、必ず見つかると思います。

僕は高校を卒業してプロサッカー選手になるという目標を立てたんだけど、その夢は叶いませんでした。その時にプロを諦めようと思ったんですけど、でもやっぱりサッカーが好きだから、諦められずに、大学を卒業してからプロに行きました。

自分が夢を見つけて、その夢に向かっていくとき、自分の思い通りには進まないし、いろんな道やいろんな方法があるということだけは覚えておいてください。遠回りになるかもしれないけど、その思いがあれば夢は叶います。夢に向かっている途中で違う夢が見つかったときにも、全力でその夢に向かって突き進んでください。

夢に向かって努力するときに、本当に苦しいことも悲しいこともたくさんありました。夢を諦める理由もあったけど、自分がプロになるっていう信念があったから乗り越えられました。例えば、サッカーをずっとしていたら友達と遊べないとか、いろんなことを犠牲にしてきて、今ここに僕は立ってます。

プロ野球選手になるという夢に対して、どれだけ本気で努力できるか。その口で言った夢を心の中にしっかりしまって、それに向かって日々頑張ってください。夢に向かうときはいいことばかりじゃないけど、諦めずに一生懸命やっていたら、みんなにはたくさん可能性があるので、必ずいいことが起こると思います。応援しています」

また選手への質問コーナーでは、岡﨑選手が、児童たちの素朴な質問に一つずつ丁寧に回答していった。
優しい表情で子どもたちと向き合う姿が印象的な夢クラスとなった。

児童に向けて夢を持つ大切さを語る岡﨑選手。本人は現在怪我のリハビリ中だが、「リハビリは順調」とのことだった。

●岡﨑選手への質問

Q:サッカーでどういう練習をしていますか?
A:意識していたのは、自分が得意なプレーをどんどん伸ばすこと。できないプレーを考えるより、ドリブルが好きならドリブルを武器に練習すればいいし、僕はパスが好きだったから、パスの練習をたくさんしました。トラップしてパスをする練習を家の前の公園で壁に向かってやっていました」

Q:何時間くらい練習していたんですか?
A:子供の頃?月曜日から日曜日までずっとサッカーをしていました。月曜日から金曜日までは、4時半から7時くらいまでサッカーの練習をして、土日は基本的に試合かサッカーをしていました。

Q:今まで戦った中で一番強かったチームはどこですか?
A:一番強かったチーム。(ブラジル?)ブラジルと戦ったことないからなぁ。でもモンテディオ山形に所属していないときに、モンテディオ山形と対戦したことがあったんだけど、すごく強かったしスタジアムの雰囲気が良かったし、力強さを感じました。

Q:サッカー選手になるために努力したことはなんですか?
A:なんだろうな。努力とはあまり思ってなくて、上手くなりたいから気づいたらボールを蹴っていて、練習に行って空いている時間があったら朝もボールを蹴っていたし。それが努力になるかはわからないけど、好きだから自然とサッカーをたくさんやっていました。
努力しようと思っちゃうと、僕の場合は「これを一生懸命しないと」って考えすぎて続かなくなっちゃうので、好きなことを自然と好きなようにやっています。

Q:子供の時からポジションは変えてないですか?
A:ポジションはめちゃくちゃ変わってるよ。小学校の頃はフォワードをしていて、中学校の頃にボランチになって、中盤のポジションをやって、高校3年間は左サイドバックをしていて、大学生になって、また攻撃的な選手になって、プロになってからサイドハーフやボランチをやっていたかな。
ポジションはあってないようなものだから、色々なポジションを経験したほうがいいかな。

Q:岡﨑選手が今まで戦ってきた中で一番強いと思った選手は誰ですか?
A:一番強いか・・・。いっぱいいるんだけど、モンテディオ山形にいる山田拓巳選手って知ってる?(知らな~い、知ってる!半々くらい)あの人と対戦したときもそうだし、一緒のチームになっても結構強い選手だなと思いました。

Q:身体を大きくするためにはどんなものを食べているんですか?
A:小学校の頃はね、正直言うと何でも食べていて、マクドナルドも食べてたし、好きなものもいっぱい食べてた。でもどんどん大人になって身体のことを考えだしたときに、マクドナルドがだめとは言わないけど、しっかりサラダを食べて、揚げ物を食べないとか、そういう食へのこだわりは高くなったかな。
何を食べたかというと、お肉とか魚とか。コンビニのものは全然買わないし、今はそういう意識になりました。
 

(文・写真=嶋守生)

児童にはクラブからサイン入りフラッグやモンテディオ山形のキャップがプレゼントされた。

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