山梨フットボール

【J1第5節 甲府対札幌 吉田達磨監督 試合後の監督会見】「浮つきは排除しないと、今日は勝てたが負けに繋がると後悔するし、それでもミスが起きるのがサッカー。ケアレスミスのようなものは雰囲気として消し去るように努力したい」

【J1第5節 甲府対札幌 吉田達磨監督 試合後の監督会見】

Jリーグの下位というか下からスタートする両チームの戦いで、どちらも前節勝っていてここで勝ってどちらも波に乗りたいというような試合で、オープンな展開になることが多かったですが、J1リーグの日曜日開催は僕らだけで、札幌のサポーターも多く来てくれていて、ヴァンフォーレのサポーターも変わらず(多く来てくれていて)、抜け出そう・少しでも上に行こうという戦いを存分にサポートしてもらい、一緒に勝つことができた。今日は勝ちましたが僕らには修正すべき点、落ち着いてボールを運べないといけないところがあったし、特に前半シンプルにプレーしないといけないところで普段しないようなミスからピンチがあったし、少しでも浮かれると次の川崎F戦にとんでもない差をつけられるでしょうし、しっかりと足元を見てやるべきじゃないかと選手に話した。ヴァンフォーレにとって終わってみると1/34ですが札幌相手に勝点3を取れたのは大きなポイントであって、今週4回のトレーニングで札幌を想定した中で選手が努力をしたからだと思うし、試合になって頭をクリアにして身体を動かして戦うという姿勢を選手が最後まで持ってくれた。これからも厳しい戦いしかないが、一つひとついいトレーニングをして、いい競争をして、今日頂いた応援を大切にして勝ち続けられるチームになりたい。

Q
キャプテンの山本英臣選手を(先発に)入れないメンバーで臨んだ意図は?実際のプレーの評価は?4月に連勝できたことで進化への手応えは?
A
キャプテンの山本英臣は一人分以上の存在感があって、クラブの歴史と共に歩んできた選手。しかし、腰回りというか昨年も長期離脱した時期があって、(腰回りの)重さというか問題を抱えていて、彼のパワーを出すには少し休まないと出せないんじゃないかと…。それであれば新里(亮)もいいコンディションでトレーニングを積んでいて、山本が回復するというか、それまで新里で戦って…今日(山本が先発でないことに対して)ビックリした方もいると思いますが、毎日のトレーニングを見ているのば僕ですし、山本がダメで外したとかではなく、彼には(コンディションを)整える時間が必要で、間違いなく次から必要な戦力ですから。昨日も今日もチームのためにやれることをやってくれて、それが勝利につながるし、新里も自分のパフォーマンスにそこまで納得していないと思っていて、だが勝ちに繋げたことでいい競争が生まれてくると思う。連勝は欲しかったけれど、続けて勝つことは去年(監督をしていた)新潟でもなかなかできず、難しさを感じていた。連勝は欲しいが一戦必勝ですからそれを次も続けるだけ。勝点3ポイントを2回連続で積み上げたことは選手の努力。
Q
相手のペースで試合が進んでいてもあまり苦にしないというか、その中でチャンスを作れるのは何年も連続で残留争いをして残留してきているチームの強かさが出たと思うが、札幌対策で実ったことは?
A
前半僕らの右サイドは選手も困っていたというか、どうしようかということを選手は(選手同士で)ハーフタイムに話していたが、やられているという感覚は持っていなくてペースを握られているとも考えていないというか、カウンターをどこから出していくのかとか、守備の時、何に気を付けるのか、最終的にどこにボールが入ってくるか、そこに誰が立っているのかということを最後に確認して3枚のCB、両WB、ボランチでクロスとセカンドボールに集中して粘り強く対応していた。ミスというか、奪ったボールを奪い返されての危ないシーンはあったが、ペースを握られて失点しそうなシーンは前半も後半も見えなくて、やられていると見えてもその場に慣れているというか、僕も彼らを見ていてそう思うし、ペースを握られているというか、ウイルソンを見ながら守備をすることができていたし、戦術的なことは彼らはよくやっていると思います。
Q
兵働昭弘選手のゴールについては?

A
兵働だけに関してはJ1のリズムというか、プレッシャーに慣れてきたと思います。試合を重ねるごとに、鋭くなったということではないが、ツボを知っている選手なのでツボを押さえてプレーするようになった。(ボザニッチ)オリヴァーが(新加入で)入って自分のところに(ポジション争いが)来るんじゃないかと、兵働が持っているキャラクターですよね。いつも穏やかですが、厳しい雰囲気をグラウンドでは発揮してくれるし、(ライバルともなる)オリヴァーが入って(加入して)穏やかじゃないという表現とは違う、ブレないところ。彼の表現しているものはベンチスタートになってもベンチ外になっても同じようにやる人間。心配はしていない…。J1のリズムに慣れてきたということ。シュートのシーンはそこに兵働がいたので入るかなぁと思った。

Q
連勝して複数得点で手応えは何パーセントくらいですか?
A
練習してきたことが発揮できるところまで来ているかということでは半々くらいで、有難いというか一生懸命やってくれると思っている。質のところでは、前半もあったシンプルにプレーすべきところで一人で頑張るというか、慣れてくるともう少しいいことをしようとする。そうした浮つきは排除しないと、今日は勝てたが負けに繋がると後悔するし、それでもミスが起きるのがサッカー。ケアレスミスのようなものは雰囲気として消し去るように努力したい。
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