山梨フットボール

天皇杯の借りを返す方法は清水戦の勝利しかない【2017明治安田生命J1リーグ第16節 清水対甲府 プレビュー】

【2017明治安田生命J1リーグ第16節 清水対甲府 プレビュー】

6月25日(日曜日)清水対甲府(18:00KICK OFF/IAIスタジアム日本平)

2017明治安田J1リーグ第16節 甲府先発予想布陣

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戸が今年3月までドイツ代表だったポドルスキ(ガラタサライ・トルコ)を獲得(年俸は6億~10億と幅のある報道)するというニュースにもビックリしたけれど、東京Vがローマの王子様・トッティ獲得(スポニチには年俸1億2400万以上の記事)に動ているというニュースにはもっとビックリ。甲府もバルサのメッシにオファーを出すだけならできるけれど、他所のクラブもそれぞれの目標に向けて夏の補強に熱心。鳥栖は鎌田大地がフランクフルト(ドイツ)に3億円の移籍金で完全移籍、G大阪の堂安律がオランダのFCフローニンゲンに期限付き移籍と出る方もまぁまぁ活発。甲府は3月からU-18で秘かに練習させていたジュニオール バホスがようやく登録。約4か月間も甲府にいたからニュースという感じではないけれど、期待の選手であることは変わりない。

国人枠があるのでガブリエルとの契約を解除しないとバホスは登録できなかったので時間がかかったけれど、バホスがどれだけやるのかはたぶん誰も知らない。U-18のあるスタッフは、「俺が見てきた甲府の外国人の中では、やりそうな感じがするけどね」と話していたが、みんなが共通しているのは”速い”ということ。ただ、紅白戦ではそこまで圧倒的な感じは目撃できていない。基本的にはフルコートでやらないので裏に飛び出して独走する様な分かりやすい速さを発揮する場面はほとんどないので、もし今節起用されるのならそこは楽しみ。吉田達磨監督も「分からない部分もある」と言うくらいなので、清水の選手が驚くような、去年のドゥドゥのような新鮮な驚きを見せてくれれば心強い。

皇杯を消化しきれていないファン・サポーターは多いと思うし、完全に消化できている人は多分いない。だからみんな「切り替える」と言うしかない。「天皇杯もリーグ戦のベストメンバーで行けばよかったじゃないか」という意見もあるだろうし、リーグ戦もカップ戦もベストメンバーで行くという考え方の監督もいる。ただ、バホスを入れてチームは32人(2種登録除く)の集団。ルヴァンカップも先に行く権利を掴めなかったので、リーグ戦に絡めていない選手で天皇杯に賭けて努力する選手にチャンスを与えるのもチーム作り。吉田監督は彼らのモチベーションを大事にしてメンバーを選んだが、結果は出せなかった。

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