山梨フットボール

磐田戦から始まったことは磐田戦で止めるのがきりが良い。「1点取ることが僕らの最大の変化になると思う」吉田達磨監督【2017明治安田生命J1リーグ第18節 磐田対甲府 プレビュー】

「1点取ることが僕らの最大の変化になると思う」吉田達磨監督【2017明治安田生命J1リーグ第18節 磐田対甲府 プレビュー】

7月8日(土曜日)磐田対甲府(19:00KICK OFF/ヤマハスタジアム)

2017明治安田生命J1リーグ第18節 ヴァンフォーレ甲府予想布陣

◇◇◇

甲府の攻撃のカギになりそうな左サイドの司令塔は阿部翔平。「ボールを持っていない選手の動きのクオリティが試される試合になると思う」と話す。

”悪くないのに勝てない”。17試合を戦って3勝と思うと少ないが、7分をつけ足せば”5勝+α”と思うこともできる現状。吉田達磨監督は「”それなりから”一つ上に行くには点が必要だし、何かを突き詰めた結果”たまたま”も生まれる。それなりのことはやってきている。『ヤレ行け、ソレ行け』でやって、『ヤバい』と思ったら引きこもって守って、『イケる』と思ったら全員で攻撃すると時々は(ゴールや勝利が)あるかもしれないけれど、それでは積み上がらないんで、僕らは正しいと思っていることを積み上げて”たまたま”が生まれる様な思い切りを持ってやっていきたい(7/5)」

この言葉で”たまたま”の意味や捉え方が伝わると思うが、それだけ切実な部分もある。が、やってきたことに対する疑いはない。

「磐田とはいい試合をしたいし、磐田を格上だと捉えていると酷くやられると思う。僕らよりも力のあるチームだと理解して臨むだけ。相手は連勝して気分がいいと思うが、僕らは引き分けたり負けたり。でも僕らは絶望的じゃなくて――だからこそ絶望的になってしまうときもあるが――鳥栖戦は少し強引にシュートに行き過ぎたところもあるが、ゴール前の回数も増えつつある。あとは落ち着いて磐田の連勝を止めないと、僕らは勝ちを取らないといけない。選手は戦う姿勢は見せてくれているが、勝つためにはアイディアや勇気やちょっとした遊び心(が必要)。残り5試合とかになればそんなことは言ってられないがアイディアが欲しい。1点取ることが僕らの最大の変化になると思う。(7/6)」

悲壮であって悲壮でない現実。柏戦や鳥栖戦という戦いのベースは開幕時よりも確実にレベルが上のモノを作れているだけに、勝利という誰にでも分かる形の――選手の自信にもなる――結果が欲しい達磨ヴァンフォーレ。ウイルソンとドゥドゥが――いいパフォーマンスの堀米勇輝、河本明人もチャンスを与えてあげたい――個のスペシャル感が段々と出てきているだけに歓喜まで”もうチョットで”という感じ。狙い通りのゴールはもちろんだけど、バウンドやディフレクションのラッキーでも相手のミスでもチャンスが来るのがサッカーだけに、後者のゴールでも入ればやってきたことを自信でさらに強くコーティングすることができる。だから勝ちたい。

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