山梨フットボール

満足を溜める瓶は3失点で割れてしまったが、屈辱の中に進化や希望は見つけられた【2017明治安田生命J1第19節 鹿島vs甲府 レビュー】

【2017明治安田生命J1第19節 鹿島vs甲府 レビュー】

◇2017年7月29日(土曜日) 鹿島3-0甲府(18:33KICK OFF/県立カシマサッカースタジアム/18,413人/晴/気温23.7゜C、湿度89%)

得点者:46´金崎夢生(鹿島) 62´鈴木優磨(鹿島) 90´安部裕葵(鹿島)

◇◇◇

合後、選手がゴール裏のサポーターに挨拶する時のスタンドを記者席から双眼鏡で見ると、怒りを言葉やジェスチャーでぶつけるサポーターやムッとした表情で黙って見ているサポーターの姿がほとんど。去年よりボールを持つ時間は長くなっているのかもしれないけれど、負けても感情で納得させる試合は増えていないし、パッションを求めたい気持ちもなかなか満たせていない。鳥栖戦(0-0)や柏戦(0-0)は感情で納得できた試合だったけれど、0-3で敗れた鹿島戦で満たされたものはない。長い間勝利もゴールないことで溜まっているものが3失点で噴出したように感じた…。

6月17日の第15節柏戦は、リーグ戦8連勝中の最強・柏の連勝を熱くハードに高いテンションで戦って、価値ある引き分けという形で止めた。鹿島は大岩剛監督に代わってから5勝1分とこれまた最強状態。勝てる確率は高くなくても今の甲府なら勝点の可能性を持って戦えると思っていたから、前半の0-0は手応えを感じる内容・結果だった。「失点するのは時間の問題」という0-0もあるけれど、鹿島戦は違うと思って後半を迎えることができた。しかし、後半開始45秒で失点して前半の頑張りを台無しにしてしまった。

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