山梨フットボール

今季最初のプロ対プロのトレーニングマッチ(vs徳島)前日練習フォトレポート【無料記事 1月30日の練習場から】

【1月30日の練習場から】

足も手も出るジュニオール・バホスと競り合っても負けない山本英臣。ともに好調だが、若いバホスはアピールしたくて仕方がない好調で、ベテランの山本は冷静に好調。

今季最初のプロ対プロのトレーニングマッチ(vs徳島)前日練習フォトレポート

2017シーズンのJ2リーグ7位だった徳島。最終節の東京V戦は引き分け以上でプレーオフ進出ができる条件だったが、1-2で敗れてプレーオフ進出はならなかった。昨季のJ2リーグはスペイン人監督(徳島、東京V)やアルゼンチン人監督(千葉)がリーグ戦を盛り上げたといってもいいが、スペイン人監督の一人が今季も継続して徳島で指揮を執るリカルド・ロドリゲス監督(43歳)。同年齢の吉田達磨監督は徳島とのトレーニングマッチを前に、「去年の徳島は『一番内容がよかったチーム』という人がいるくらい。我々は高校生、大学生とトレーニングマッチを行ってきたが、徳島はすでにプロとのトレーニングマッチ(讃岐、鹿島)を何試合もこなしている。相当に走れると思うので、我々にとって一気にギアが上がる相手。僕たちも目覚める試合になる。2段階くらいギアが上がる。そういう相手をトレーニングマッチの一発目に決めた」と話した。

午後練習後、ピッチで独り何かを考えている吉田達磨監督。

田中佑昌はスピードを上げて走る段階に入っていて、開幕戦は確実に間に合うはず…。

 

現在の稼働可能なフィールドプレーヤーは20名前後

徳島とのトレーニングマッチは45分を3本行う予定だが、ジネイはコンディション調整中、リンスは1月30日の練習中にリタイア(大事を取った印象)、太田修介は静岡大とのトレーニングマッチで脳震盪で別メニュー、田中佑昌はリハビリ中、島川俊郎は部分合流中、ビョン・ジュンボンは別メニュー中、小出悠太が体調不良で未合流、荒木翔は卒論提出で大学に戻るなどでフィールドプレーヤーは20名前後というチーム状況(GK3人は健在)。今津佑太が31日には合流し、一人当たり60~90分のプレー時間になる見込み。日々の練習で競争があり、日々その結果が出ているが、徳島とのトレーニングマッチはこれまで同様に二等分割で戦う競争となる。

魅力的な新加入選手が多いが、湯澤聖人はこれまで甲府に居なかった本格派の大型サイドアタッカーで興味深い。メンタル面は落ち着いているし、人間的には成熟していて、甲府でブレイクスルーしそうな予感。

ジネイとリンスがいないピッチでアピールする気満々のジュニオール・バホスは空回りしそうなくらい好調。プレーを見るのが楽しみだが、ケガだけには気を付けてほしい。

清水キャンプからの印象では金園英学、バホス、森晃太が――今、注目度が高い相撲風に表現すると――元気がいい。シュート練習では金園が一番決めているのでプロとのトレーニングマッチでも決めるのか注目したい。また、窪田良と佐藤和弘の新加入ボランチ・シャドーも質の高さとポジションに対する貪欲さを見せている。そして、昨季は股関節の痛みで思うようにプレーができなかった山本英臣のコンディションの良さが目立っているし、頭を使うサッカーでは山本の賢さや経験値の高さは光る。

部分合流中の島川俊郎。2年目の今季は泥臭アピールをしながらもキラッと上手さも見せる。

徳島戦では得点に期待するが、トライ中だけに失点に繋がるミスも出ると思う。まずはプロと戦って何ができて何が足りないのか知ることが次へのモチベーションになるはず。徳島とのトレーニングマッチで何かが決まるわけではないが、今季最初のプロとのトレーニングマッチなので布陣やコメントを含めてレポートします。

(松尾潤)

 

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