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吉田達磨監督「勝つためのゲーム、勝つためのサイクルを彼らは見せてくれた」【無料記事 2018ルヴァンカップ第2節甲府1-0清水 監督会見】

【2018ルヴァンカップ第2節甲府1-0清水 監督会見】

「勝つためのゲーム、勝つためのサイクルを彼らは見せてくれた」吉田達磨監督

先週に引き続いてこのルヴァンカップのための会場があって、ファン・サポーターに見に来ていただいて、応援していただいて、選手は十分すぎるほど(感謝すべき場であることを)分かっています。今日はやるべきことはしっかりと恐れずに、チームでやり続けていること、自分たちの特徴を出すことを最初から最後までトライし続けてくれたと思います。リーグ戦は引き分けが続いていて、ゴールも入らない中、森晃太がルヴァンカップで2戦連続ゴールを決めたという嬉しいニュースがありました。それ以外に、選手が前にプレーして、また前にプレーし、また前にプレーしてくれたこと、最後の最後までやるべきことを実践してくれたことが一番の収穫、いいニュースだと思います。

取ったボール、奪ったボールをどう展開するか、奪ったボールをどうするかはサッカーにおいて大切な局面で、奪ったボールがマイボールになる、マイボールになるだけじゃなくてひとつ前に入って行く。そういうシーンが沢山見受けられました。自分たちのテンポ、リズムが良いものになっていったと思います。

後半は竹内(涼)君が入って中盤でつぶされ、ボールを回収されて少しゲームを落ち着けられ、相手のスピードが上がり、苦しい時間もありました。サッカーは僕たちのペースで進むことはないので、違う時間、苦しい時間もちゃんと凌いで、また最後に盛り返していく。勝つためのゲーム、勝つためのサイクルを彼らは見せてくれた。

直ぐにリーグ戦が来ますが、プレッシャーも対戦相手も違いますし、プレーする時間も違います。それでも同じようなアグレッシブさを持って――ここまでのリーグ戦3試合は多くの緊張感を持ってプレーしていたと思いますが――プレーをやり続けて結果を出していく。そんな姿勢を持ってすぐに来る福岡戦を迎えたい。

――今日先発した金園選手、山本選手は開幕戦に出場しましたが、前節のリーグ戦は出場がなく、今節ルヴァンカップに出場となりました。気持ちのこもったプレーをしたと思いますが、チームの底上げができている現象の一つでしょうか?

オミ(山本英臣)や金園(英学)は底上げというか、底に該当する選手ではないが、十分に実力も実績もあって、今日のルヴァンカップのスタメンを決めるときに多くの競争があって、迷いもあって、たくさんの選択肢がある状態になっています。

キャンプを通じて競争をやり続けていますし、本当に力をつけていると思います。リーグ戦に出るメンバーも出ていたメンバーも、まだ3試合が終わったばかりですが、(リーグ戦に)1回出て、次に出られなくて、ルヴァンカップという場があって全力を出す。最初に(リーグ戦)出て、こういう場(ルヴァンカップ)があっても力を発揮できない選手は発揮できないですし、気持ちが乗らないとか、発揮しない選手は沢山いますし、もしかしたら半分くらいかもしれない。感情が先に出てしまうとか…。

今日のオミのプレーは、彼が取ったボールをどうするかよく分かっていて、相手の4-4-2のプレッシャーの変化を分かってゲームを進めていたと思います。底上げではないですが、もう一度(リーグ戦に全試合・フル出場していた頃のように)、鄭大世と渡り合える執念を見せたと思います。金園は――ゴールかなぁと思ったシュートもありました――ストライカーとして、左サイドハーフとして自分が持っているものをフルに発揮しようと…。こういう姿勢が2人にはあって、(リーグ戦に出られなくても)曲がらずに、こういった場に照準を絞って全力を出した。彼らはいいプロ選手だと思います。

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