山梨フットボール

吉田達磨監督会見「勝ち点3を取ったことで選手の硬さが取れて、僕たちを包む様々な人の硬さが取れて、選手がよりサッカーに、自分たちのプレーに集中しやすくなる」【無料記事 2018明治安田生命J2リーグ第4節 福岡0-2甲府】

【2018明治安田生命J2リーグ第4節 福岡0-2甲府】

吉田達磨監督会見「勝ち点3を取ったことで選手の硬さが取れて、僕たちを包む様々な人の硬さが取れて、選手がよりサッカーに、自分たちのプレーに集中しやすくなる」

ようやくというか4試合目にしてリーグ初勝利を挙げることができました。遠く福岡まで150名近いファン・サポーターの皆さんに来ていただいて、いつも通り、本当にいつも通りなんですね、声援と力を最後の最後まで送ってくれました。サポーターの皆さんは僕たちよりも長い時間戦うわけですから…朝早く並んで、試合が終わっても声を張ってくれて…僕たちは90分間だけ頑張ればいい。ファン・サポーターの姿勢、想いに改めて感謝したいです。頭が下がる思いです。

なかなか勝利を届けられないなか福岡に来ましたが、チームの調子というか、自信というか、自分たちを信じるのか…。負けていると、“何かを変えるのか”という選択肢を迫られるわけで…。僕たちは1月11日からトレーニングをスタートしてここまでやり続けているし、TMも6試合やって、ルヴァンカップも2試合戦って、リーグ戦も3試合戦って、自分たちが”何か違うな“ということはサッカーですからありますけど、いつも自分たちのやるべきことをやれば勝利に近づくことを私も選手も分かっていたところで、自分たちがやるべきことを選手がやり続けてくれた。

いつも応援してくれるファン・サポーターの皆さんに結果という形で示さないと、そういった「俺たちは俺たちを信じているよ」は、ただの言い訳でしかなく、空論でしかなく、それを形として示したことは自分たちが戦っていくベースと内容を一つ積み上げたと思います。

試合に関しては沢山のチャンスもあり、ヒヤリとする場面もあり、サッカーの試合だなぁと思います。戦術的なミスをたくさん冒しました。勝ちはしましたけどクオリティの部分は全く納得していません。これから徳島、岡山との試合があって、試合が続きます。中3日で試合が続くので修正するトレーニングの時間はありませんが、修正する意識を持って修正しなければならない。もっと賢く、強く、上手くならないといけない。プロとしての根性を選手に求めたいし、私自身にも課して中3日、実質は2日間の準備で質の高い姿をホームの山梨中銀スタジアムで見せたいと思います。

ルヴァンカップを挟んで何人かは連戦で足が攣る選手が出ました。思ったよりも移動がハードで、何かのイベントがあって福岡のホテルが取れずに鳥栖から来たんですが、そういった中で選手は中2日で試合をすること、移動に時間を掛けること、前日のトレーニングをやらないという初めての経験をパワーに変えるというか、気概を見せてくれたことを嬉しく思います。僕たちは走り続けないといけませんから、とにかく、修正、修正、修正を徹底して更に強い姿で次の水曜日、ホーム徳島戦を迎えたいと思います。

――今日の1勝の意味は?

選手の硬さ緊張を解くという意味で大きな1勝だと思います。嬉しい勝点3ということは変わらない。どこのチームも最初の1勝を開幕戦で挙げることができれば最高だということになるが、4試合、5試合と勝てないと一生勝てないんじゃないかと思い始める人はいますから。そういった意味では、勝ち点3を取ったことで選手の硬さが取れて、僕たちを包む様々な人の硬さが取れて、選手がよりサッカーに、自分たちのプレーに集中しやすくなると思います。

――戦術面の修正という言葉がありましたが、移動がきつい中での勝利で、ポジティブな面はどこにありますか?

ポジティブなところは、強行日程という表現はよくないかもしれませんが、僕らと新潟だけはルヴァンカップがあって、チーム内には競争がありますから完全に2チームに分けることは不可能で、調子がいい選手がいれば使っていかないとどこかで腐ったものが出てきますから。中2日と生理学上回復しきれない日程の中で、それを言い訳にしないで走ろうとした、戦おうとした姿勢はポジティブ。その中で崩れない戦術のベースがあってリーグ戦もルヴァンカップも補えていることはポジティブだと思います。

――後半の15~20分ごろから福岡が攻め込む時間が長くなり、シュートを何本か打たれた時間帯がありました。どんなことが原因だと思われますか?

押し込まれる時間は前半もありましたし、福岡のサッカー、メンバーを見れば僕たちを上回ることも時間によってあると思いますし、押し込まれることが悪いことじゃないというゲーム。今日に関してはプレッシャーが掛からなくなりましたし、(後半の)15分くらいから足が攣り始めている選手が何人か出てきて修正がちょっと効かなくなったところがありました。僕たちのリズムでいっていたものを良いジャッジができなくて、相手のボールになったときに問題が起き始めたと思います。100%成功させないといけないときに120%のことをやろうとして0%まで落ちるプレーを選択した場面が何度かありました。ボールを握ってオーガナイズする時間があって、警戒して備えていこうという事が1回おざなりになって、そこで相手に持たれてカウンターで一気に持って行かれて、きつい身体が更にきつくなって、攣りかけている足が更に攣りそうになるという事になったと思います。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ