山梨フットボール

吉田達磨監督「きっちりと立て直すのかどうするのか、考えていきたいと思います」【無料記事 J2第9節 甲府0-1松本 コメント】

吉田達磨監督「きっちりと立て直すのかどうするのか、考えていきたいと思います」

今…応援してくれた、一緒に戦ってくれたサポーターの皆さんが残って(クラブの強化担当者と)話をしています。当然といえば当然で、彼らが納得できていないことは分かります。これだけ勝ててないですから…。それに対して残念で申し訳なく思っています。

選手たちはブーイングされたり、文句を言われたりというような今日のプレーではなかったですけど…僕がブーイングをされるべきで、「辞めろ」、「出ていけ」と言われるべきで――そう言われていますが――きっちりと立て直すのかどうするのか、考えていきたいと思います。

もう一度言いますが、選手は前半のプレーを見ても――セットプレーから失点しましたが――戦う姿勢、アグレッシブさ、ちょっとミスはありましたけれど、質というところを含めてブーイングされる選手ではないです。ブーイングをされる、戦っていないといわれる、選手ではないと思います。試合後、選手と話しましたが、ブーイングされるべき、「辞めろ」と言われる当然の結果。この結果を、勝ち点3を取る、そこだけに焦点を絞って、勝ち点3を自分たちから全身で掴みに行く、勝ち点を取ることを楽しめるような、勝ち点を取ることを描き続けられるような…そんなチーム、選手たちに…明日から生まれ変わってやりたいと思います。選手たちは傷ついていると思いますが、その傷をできるだけ早く癒して――すぐにルヴァンカップがありますし――リーグ戦のアウエー愛媛戦に臨んでほしいと思います。

――後半の戦いは1点を追う状況で選手の焦りというか、バスのズレ、タイミングの不一致などあったと思いますが、何が足りなかったと思いますか?

焦ると思います。勝っていないですし、1(失)点、「またセットプレーだな」ということ。失点すること以外のところと、僕たちがゴール前で少しだけ何かをしないといけないところ以外は、それなりの質を見せ続けていたと思っています。その中で「後半時間がある」というものの、焦ると思います。焦ること自体で、まず自信が揺らぐ部分があるかもしれないし、この空気の中で選手に焦るなというのは、今日に関しては少し酷かなぁと思います。そこを落ち着かせるだけの手段と方法論を僕が持っていればよかったと思います。焦るとミスをするし、少し「前、前」と逸(はや)り過ぎたのかなぁと思います。

――J1から降格してきて、新潟も大宮も苦労している中で、J2全体の拮抗した中で今のポジションに甲府がいることの分析は?

J2・22クラブ全体のレベルは傍から見ているよりも年々上がっていることは間違いないと思います。Jリーグの歴史も長くなり、これだけ選手の往来があって…開幕から好調な上位のチームはJ1から選手がレンタルされていて、日本人のまだ育っていない選手が散らばっていて、日本人選手のクオリティにメチャメチャな開きがないのがこのリーグに対する率直な見方です。僕たちや大宮や新潟は、チームの中で焦りや慌て、プレッシャーを感じながら戦っていると思いますが、降格した3チームは力を出し切れずにいると思います。

――立て直しについては?

セットプレーで失点した要因は安定させないといけない。逆にいうと、セットプレーからしか点を取られていない。ただ、勝ち続けるにはシュートを打つ、その一つ手前の作業でアイディアを持つ、丁寧にやる、手数を掛けないこと。手数を一つ掛けることも怖がらずにチャレンジする。チャレンジする前に気持ちの方が先に行くから、チャレンジするべきところ、落ち着くべきところで、一つ引っ込むというか、そのチグハグさは持っている。そこを改善、解決しないといけないと思います。

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