山梨フットボール

「グループB首位キープ。リーグ戦に繋がる、ルヴァンカップとリーグ戦の融合に繋がる価値ある引き分け」【2018JリーグYBCルヴァンカップ/Bグループ第4節 清水1-1甲府 レビュー 】

2018年4月18日清水1-1甲府(19:03K.O/IAIスタジアム日本平/入場者数4,797人/天候 曇 無風/気温 15.8℃/湿度 77%)

得点者 1’村田和哉(清水) 50’オウンゴール(甲府)

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「グループB首位キープ。リーグ戦に繋がる、ルヴァンカップとリーグ戦の融合に繋がる価値ある引き分け」

本戦後(0-1●)、最初の公式戦だけに試合に対する緊張感とそれ以外の重たい感情も入り混じっていたルヴァンカップ第4節アウエー清水戦。前者の緊張感の中には、Jリーグデビュー戦となる秋山拓也、ボランチ起用のビョン・ジュンボンへの期待とやってみないと分からない不安もあった。で、「さてどうなりますか」で「ピーッ」と、ストップウォッチのボタンを押して、数字が走り始めたのを確認して顔を上げるとキックオフのボールを失い、「アラ、アレ、アラ」で失点。たまに押し忘れることがあるけれど、キックオフと同時に押していたので表示は正確…17秒台…。

本戦後の最初の公式戦で、17秒で失点…」と厭世的な気分になりそうになる失点。最後は右のストッパーに入った橋爪勇樹がバウンドしたボールを頭で島川俊郎に繋ごうとして、それを鄭大世に読まれて攫われ、前を向かれ、猛烈に突進してきた右SHの村田和哉に出されて左隅に決められてしまう電光石火…の失点。松橋優もマークしながら必死に戻り、左ストッパーの秋山も反応するが、村田がミスなく決めたゴール。スローで見返すと反応したGK岡西宏祐が触れそうなシュートコースに見えたが、アウトサイドにかけていたので最後はグリーン上で曲がるゴルフボールみたいに左に逸れて入った。

という運命…)と心の中で呟いてしまった。失点直後はピッチの中も”甲府に勝ってほしい“と思って見ている人も落ち込んだし、プレーにもそれが出ていたけれど、数分もしないうちに秋山が落ち着いてやれていることを感じた。(結構やれるんでは)と思い始めノートには、”秋山、フィード精確“とメモしていた。9分に北川航也に決定的なシュートを打たれるも岡西宏祐が好セーブでチームを救い、なんとなくチームとして立ち直る。

オウンゴール誘発の道渕諒平のクロスは、秋山拓也のロングボールから始まった。ゴール前でのFWとの駆け引きはまだ経験が必要だけど、ボランチもできそうな落ち着きと技術は評価される。この試合のマッチコミッショナー・牧弘和氏は秋山の中学時代のチーム(SC豊田)の監督。その恩師の前でJリーグデビューができたことはいい運命。

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