山梨フットボール

「ファン・サポーターや吉田監督への思いは捨てて、自分のために戦え」【2018明治安田生命J2リーグ 第11節 甲府対千葉 プレビュー】

2018J2第11節 甲府対千葉 甲府先発予想布陣

2018年4月28日(土曜日)甲府対千葉(18:00 KICK OFF/山梨中銀スタジアム)

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「ファン・サポーターや吉田監督への思いは捨てて、自分のために戦え」

媛戦(0-0△)後の会見を吉田達磨監督は「え~、あの~、なんか10対0で負けたような、そんな空気感です」という言葉で始めた。「3連勝しないと辞任」という言葉が独り歩きして、それを否定する文章が試合前日にHINCHASのHPに載って、ホッとして、でもだからといって愛媛戦の結果がどうでもよくなるわけでもなかった。「3連勝するくらいの覚悟」という意気込み・姿勢は誰もが持っていただろうし、松本戦の次の試合で勝たないとあの感情の爆発は収まらないと思っていた。

も、結果は主導権を持って――セカンドボールも拾い――力の差があることを感じさせる内容での引き分け。試合中はずっと(90分では勝てる)と思って見ていた。愛媛が力の差に嫌気がさしている時間帯もあったし、甲府のパス回しに慣れてきたような時間帯もあったなかで、アイディアを出し切れずに判定勝ちを狙うような内容で終わってしまった。判定勝ちなんてないから勝ち点1を分け合って、気分的には「負けた」ようになってしまった。甲府は質の高いチームだと思っているし、失望もなかったけれど、「松本戦の次の試合を勝てないでどうするんだ」と正直、思った…。愛媛まで遠征したサポーターの反応がどうなのか、選手が挨拶に行く様子を記者席から見ていると、先頭を歩いていたのは山本英臣で、他の選手は10メートルくらい後ろで集団になって足取り重く歩いていた。シーンと静まり返ったサポーターに向かって。

ーイングだと思っていたら、「ダダッ」と太鼓が鳴ってヴァンフォーレコール。選手はホッとしたと思う。重かった足取りが少し――軽くはなってないけれど――山本に追いつこうとしたのか少し早く歩き出した。ただ、繰り返されるヴァンフォーレコールには称賛も労りもなく、複雑な気持ちがこもっているようにも聞こえてきた…。

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