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吉田達磨監督会見「彼らは強い姿を見せてくれると思うし、彼らとサッカーをすることが生き甲斐だし、楽しいし、上手くなっていく姿を見るのは指導者としての宝です」【無料記事 J2第11節 甲府1-1千葉 コメント】

直接的な表現も完了形も過去形も使っていないが、お別れのメッセージと続けたいという気持ちが少しだけ混じった、最後の記者会見となった千葉戦。写真の4月27日の練習が吉田達磨監督が指揮を執る最後の練習になってしまった。

吉田達磨監督会見「彼らは強い姿を見せてくれると思うし、彼らとサッカーをすることが生き甲斐だし、楽しいし、上手くなっていく姿を見るのは指導者としての宝です」

本当に悔しい、どうしても、何がなんでも勝ちたかったので残念です。試合はメンバーを替えて、より力の出るアグレッシブなサッカーをしようと臨みました。僕たちが力を出すには最もやり易いというか、1年ちょっと、(ファン)エスナイデル監督になってガラッとサッカーを変えて一つのことをやり続けている、継続性のある千葉とやり合える。後半そうなりましたが、打ち合いになるだろうとスカウティングから思っていました。ただ、ジェフは裏へのランニングはありましたがいつもほどのプレッシャーではなく、きっちりと組織する戦いを選択されました。その戦い方はメンバー表を見て――ストライカーがいなかったので――ひょっとしたらと思いミーティングで選手に伝えました。ガンガンアタックしてくるジェフを想像してトレーニングをして、もしかしたら来ないかもしれない、その時はこうしようと彼らと話をして、そういうどちらの引き出しも選手は持ってプレーしてくれたと思います。

選手の成長は前半からとても感じましたし、とても気持ちがこもった、身体を張った、疲れることを恐れない、頭脳を使ったいい戦いを選手はやってくれたと思います。最後の(千葉の)パワープレーのところ、タラレバになりますから…。デッカイやつを入れればとか、誰々を戻せばとか、(ゴールを決めたDFの)近藤(直也)が上がってきたところで(最終ラインを)6枚にするとか、“どうしても勝ちたいならそうしろ”というのがあったかもしれないが、ああいう場合は基本的には枚数の問題ではなく、集中とセカンドボールに対する意欲とクロスを上げさせない強さ…というところではかなり集中してやってくれたと思います。最後の一瞬ですね。こぼれたセカンドボールが大きくクリアできなかったのが近藤のところにこぼれた。そういうところの疲れの原因は試合の終わらせ方。何度もコーナーキックでキープできるところがあり、シュートしなくてもいい場面があり、クロスを上げる必要がない場面がありました。時間の使い方が僕たちは幼くて、ベンチから「時間を使え」、「コーナーに(キープに)行け」と声を張り上げましたがそこに対する強かさというか、チャンスが見えたところで2点目を選択して行ったのが今日の引き分けの原因じゃないかと思います。

これからも選手は頑張り続けると思います。僕もそのつもりですけどこういうショックというかこれだけトレーニングしてきたことが表現できていて、狙い通りに点が取れて、それでも2点目、3点目、4点目を取るチャンスを作ったのに勝てないのは何か(人事)を考えないといけないのかもしれないです。僕が考えることではないですが、そういう悔しさがグルグル回っています。選手たちに話したのは、何で降格したのか考えてくれと。川崎Fに引き分けたり、最後点を取られたり。どっかに勝てなかったり…リードして追いつかれたり。ゲームの終わらせ方をいい加減学ばないといけない。僕もそうだし、選手もそうだと思います。

ハーフタイムに時間の使い方を考えないといけない、甘く見るなと話した中での時間の使い方だったので、選手の頭や心には残ると思いますから、彼ら自身が修正してやってくれるんじゃないかと思います。今日、大分が勝っていますからもう2ポイント、13ポイント差。岡山はどうか分かりませんが、プレーオフがある6位まではまるで手が届かないところでは全くない。自動昇格も手が届かないポイント数でもないと思っています。何かを諦める必要は全くないと思っています。

ようやく選手が吹っ切って試合をできるようになっています。とてつもない目標を掲げて、負けて引き分けてということで大きいプレッシャーを感じていた選手はもういません。彼らは強い姿を見せてくれると思うし、彼らとサッカーをすることが生き甲斐だし楽しいし、上手くなっていく姿を見るのは指導者としての宝です。でも、勝てない彼らを今日は思いっきり打ん殴ってやりたいです。これから皆さんがヴァンフォーレ甲府を少しでも勇気付けて、元気付けてくれたら嬉しいですし、共に歩んでくれたらと思います。

――ここまでホーム5試合を戦って勝てていなことについて、ご自分の責任については?

クラブと僕の問題ですからここで申し上げることはないです。

――2週間前に試合後にいろいろあった中、その次のアウエーを勝てず、今日のホームゲームで白星が取れず、サポーターにメッセージは?

サポーターはいつもいる存在・当たり前と思ってはいけない存在です。僕はこんな喋り方ですし、練習を見に来られると分かると思いますが、こんな人間ではないですし…。選手とは全力でぶつかっていますけど、サポーターの皆さんと全力でぶつかることは難しいことで、前回の松本戦でああいうことがあって、僕も人間ですから言い返したり(したくもなる)…地獄のような思いをさせてしまっていますけれど、僕にとっては地獄のような時間で、そのことがあったにせよ、人間ですから怒ることもあれば、愛しているものがあれば、愛しているものに痛い思いを見せられることは厳しいことだと思います。なので十分に理解しています。サポーターは12番目の選手ですから、勝ったら一緒に喜んで、一緒に勝って、負けても一緒に這い上がって行くのがサポーターであってほしいと思います。ファンの方やサポーターと名乗らない方々と区別している訳ではなく、負けた、何かあったときに12番目の選手でなくなるのではなく、もう一人の選手で居続けてくれるのであれば…。これからチームは勝っていくと思いますが、チームと選手に結果ではなく、彼らとともに勝ったり、勝ったり、勝ったり、引き分けたり、負けたりしてほしいと思います。この間長い時間あそこ(ゴール裏)に立っていましたけれど、冷静に言えますから、今日言います。

――試合内容ではいいものが出続けているのに勝てない中、ファイトする選手が必要だということでケガ明けの新井涼平を起用しました。彼がファイトすることで今日はみんなが同じ姿勢を見せることができた試合になったと思われますか?

今日、僕は選手の戦う姿を見て、この間の愛媛戦も変だとは思っていないが、松本戦もようやく彼ら自身が重圧というか“ブッちぎって勝たないといけない”というような思いから解放されつつあって、自分たちに集中し始めたと感じました。新井の復帰はメディカルに無理を言って1日前倒してして、金曜日に復帰させて、ぶっつけ本番にならないようにしました。チームに軸は必要ですから。宮崎キャンプの終盤に新井がケガでいなくなって、町田戦では不運でしたが退場になってということで、大事な時に彼がいないことがあった。ファイトということでは彼らが一番苦手な部分であって――ファイトはしているけれど――表現することが苦手なところがあって、今日は新井がいることで伝播することがあって、エネルギーは出せば伝わりますから。そういうものがどうしてもチームには必要で、そういうことを涼平に期待しました。今は小椋もケガでいませんし、誰かに、何かを、怖がることがない新井が必要でした。ミスもしましたけれど90分間ピッチに立って戦ってくれました。ちゃんと応えてくれたと思います。

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