山梨フットボール

「達磨ヴァンフォーレのラストゲームは内容で凌駕して引き分ける、悔しさにまみれた悲運のゲーム」【2018明治安田生命J2リーグ第11節 甲府1-1千葉 レビュー】

先制点をアシストした湯澤聖人。プロ入りのきっかけを作ってくれた吉田達磨監督の思いに応えたかったが、勝ち切れずに「ただ悔しい」と試合後に搾り出した。

2018年4月28日甲府1-1千葉(16:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数8,814人/天候 晴 弱風/気温 20.2℃/湿度 45%)

得点者 5`ジュニオール・バホス(甲府) 90`+5近藤直也(千葉)

◇◇◇◇◇

「達磨ヴァンフォーレのラストゲームは内容で凌駕して引き分ける、悔しさにまみれた悲運のゲーム」

は知らなかったけれど、千葉に勝てなければ解任というハードルが設けられていたようだ。愛媛と引き分けた後、佐久間悟GMは“千葉戦で何かを決めることはない”というニュアンスの話をしていたが、記者に何でもかんでも正直に話さないといけないというルールなんてないからそんなもの。クラブにはクラブの判断も思惑もある。吉田達磨監督は千葉に勝てなければ次はないという覚悟で挑んでいたということになる。コーチングスタッフが知っていたかどうかは分からないが、選手は知らなかったはずだし、そんなことを試合前に伝える訳はない。

合後、何人かの選手に「監督どうなるの?」と聞かれたが、佐久間GMが試合内容を評価する話をしたので継続だと思って「大丈夫なんじゃない?」と答えた。でも、すでに大きな歯車は回り始めていたようで、吉田監督の記者会見の言葉にはお別れのメッセージが詰まっていた。会見中は「これからも選手は頑張り続けると思います。僕もそのつもりですけど」という言葉の印象が強く、辞めることはないと思ったが、ICレコーダーで聞きなおして文字にしていくとお別れのメッセージがいっぱい。信じたい言葉だけを信じようとした自分の間抜けさ加減を腹立たしく思った。

手がゴール裏に挨拶に行ったとき、サポーターはヴァンフォーレコールをやり続けていた。文字にすれば愛媛戦のヴァンフォーレコールと同じだけど、伝わってくるものは違った。主導権を取って5分にジュニオール・バホスのゴールで先制し、何度も決定機を作り、2点目は取れなかったけれどこのまま勝てるだけの差を見せつけて終盤に、最後の最後に、失点して悔しさにまみれた選手を労り、鼓舞するコールだと感じた。

(残り 1918文字/全文: 2915文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ