山梨フットボール

「自滅に失望する腹立たしい試合も最後に見つけた希望」【2018明治安田生命J2リーグ第18節 甲府1-3金沢 レビュー】

2018年7月4日甲府1-3金沢(19:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数3,782人/天候 雨のち曇 弱風/気温 25.6℃/湿度 79%)

得点者 24’オウンゴール(金沢) 32’垣田裕暉(金沢) 57’宮崎幾笑(金沢) 83’曽根田穣(甲府)
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「自滅に失望する腹立たしい試合も最後に見つけた希望」

りに満ちたスタジアムの記者席は座り心地が悪かった。聞こえてくる怒りの声のお陰で後半は冷静に試合を見ることができたけれど、前半は“こんなにもやれなくなってしまうのか…”とメンタルスポーツの怖さを思い知らされた。

府が8人、金沢が7人を入れ替えて臨んだ第18節の3日目。”ほぼオールメンバーチェンジ“のチームに期待をしていたけれど、ベストメンバー規定に苦しめられたのは金沢ではなく甲府。直近の5試合で1回以上先発6人以上という条件を満たすために右のWBに松橋優を入れて道渕諒平をシャドーで起用したが、金沢戦では松橋がフィットできなかった。左WBで先発した大分戦(6-2○)はチームの勢いに乗って前を向いて勝負する場面も多かったけれど、金沢戦は開いてボールを貰ってもほぼバックパス。このボールが狙われていて、何度もピンチの起点になってしまう。まだ前に仕掛けてボールを失う方がリスクは小さかったのにリスクが大きい選択ばかり…。

ームとしても甲府の悪いときの典型で、全員が等間隔に開いて足元でボールを貰おうとすることが多く、何の動きも崩しも出てこない。彼らにとっては、数少ないリーグ戦先発のチャンスで、このチャンスをモノにすれば…という希望や気概を見せてほしかった。気持ちで優位に立って相手を追い込むような強さは出せずに、“上手くいってない”感で消極的。阿部翔平が慣れないシャドーでサイドチェンジをして流れを作ろうとするも、森晃太と道渕は連携が取れない。慣れないポジション、慣れない組み合わせから新たな可能性を創造することなく、そのままネガティブな内容に繋がってしまう。

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