「強そうな甲府、勝てそうな試合。結果は運も流れも引き寄せられず、ファン・サポーターの怒りの矛先が主審に向いて、自身の決定力不足の責任は問われず」【2018明治安田生命J2リーグ第31節 甲府0-2町田 レビュー】
2018年9月1日甲府0-2町田(18:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数6,908人/天候 曇 弱風/気温 27.0℃/湿度 57%)
得点者 17′ #30中島裕希(町田)45’+3 オウンゴール
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「強そうな甲府、勝てそうな試合。結果は運も流れも引き寄せられず、ファン・サポーターの怒りの矛先が主審に向いて、自身の決定力不足の責任は問われず」
開始12分でレッドカードを出されてPKを献上し、抗議をして揉めた末に17分にPKを決められる展開。運がないのか、力がないのか…運も力もないのか。そもそも、J2リーグを戦う上で自身に対する過信や認識に対する甘さがあったのかもしれない。充分に間に合うシーズン途中に気が付いたはずが、2つのカップ戦でベスト8に進出していることが理由なのか、J1気分が心のどこかに残っているのか…。それとも、挑むことには慣れていても、挑まれることに慣れていないのか…。最初からボタンを掛け違ったまま一生懸命努力してきたのかもしれない。
町田は前期の対戦時(0-0△)よりも進化していた。リスクマネージメントは徹底しているが、前期ほど判断無くロングボールを蹴ってくることはなかった。プレスを受けてまで自陣で繋ぐことはしないが、繋げるなら繋いである程度意図のあるボールを蹴り込んできたし、甲府ボールに対しては確実にファーストディフェンダーがプレッシャーを掛け、連携して複数で奪いに来た。そして、甲府がプレッシャーを躱せば走って――大抵の場合は甲府の選手よりも速く――自陣に戻る。町田は“相当にしんどい練習をやり続けてきているんだろうなぁ”と思わせるスプリントと運動量だった。
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