山梨フットボール

「プロデビュー戦で17歳の中山陸が1G1A。アウェーゴールを2発喰らって追い付かれたが、中山がチームメイトの信頼を得たことが次に繋がる」【2018JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ・準々決勝 第1戦 甲府2-2柏 レビュー 】

2018年9月5日甲府2-2柏(19:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数4,157人/天候 晴 弱風/気温 27.7℃/湿度 59%)

得点者 54′ 39中山陸(甲府) 63′ 19中川寛斗(柏) 69’24 曽根田穣(甲府)24′ 9クリスティアーノ(柏)

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「プロデビュー戦で17歳の中山陸が1G1A。アウェーゴールを2発喰らって追い付かれたが、中山がチームメイトの信頼を得たことが次に繋がる」

山陸の素晴らしい1G 1Aに沸いたけれど、それで満足してはいけない試合だった。落ち着いて試合に入ったものの、7分にクリスティアーノに強烈なミドルシュートを打たれてヒヤリ。中山と瀬戸貴幸のJリーグデビュー戦でどうなるかという期待があったが、チームとしては大人しく淡々とプレー。カウンターで太田修介が裏に飛び出すも完全に振り切れず、柏のクロスからの攻撃は段々と決定機に繋がりそうになっていく。柏のロングボールに対しても秋山拓也がFW瀬川祐輔に負けるシーンもあって、“やっぱり地力の差があるのか”と思い始めた。しかし、柏は決定機になる前の段階でミスを何度もして助けてくれていたし、3バックの真ん中で起用されたビョン・ジュンボンは奮闘した。

のゴールを脅かすことができない甲府と、甲府のゴールを脅かすが決定機直前のプレーでミスをしてくれる柏。甲府がそろそろやられる流れでもあり、このまま凌げばワンチャンスに決めてなんとかなるかもしれない流れ。ただ、甲府は攻撃の形を作れていないから攻撃でも柏のミスに期待しないといけない雰囲気。選手に聞くと、「守備に追われて攻撃に行けなかった」(阿部翔平)ということで、太田も前線からハメていく守備をやりたくても「柏は剥がすのが上手くてなかなか行けなかった」と攻撃のチャンスを掴むための守備で苦戦していた。右シャドーの中山もまだフィットしきれていなかったし、チームの守備に慣れておらず体力的に厳しかったようで、同サイドのボランチ・瀬戸もカバーリングでポジショニングや判断は難しかった様子。

(残り 1807文字/全文: 2662文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ