山梨フットボール

「1年でJ1復帰の夢は絶たれたが、選手が躍動した勝利に満足。そして、我々には天皇杯という夢が残っている」【2018明治安田生命J2リーグ第39節 甲府1-0讃岐 レビュー】

2018年10月28日甲府1-0讃岐(16:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数7,633人/天候 晴 弱風/気温 18.7℃/湿度 47%)

得点者 83′ #25森晃太(甲府)

 

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「1年でJ1復帰の夢は絶たれたが、選手が躍動した勝利に満足。そして、我々には天皇杯という夢が残っている」

節・第38節の全試合が終わった段階で覚悟はしていたし、“残りは灰色のシーズンになってしまうかもしれない”とさえ思っていたけれど、やっぱり勝つと嬉しい。単純に嬉しい。何より、選手がMAXのパワーでプレーをして躍動する姿が素晴らしかった讃岐戦。プレーオフ進出の可能性が消滅したことを悔やむより、アグレッシブにプレーをする姿に満足できた。ただ、1-0の終盤に死力を尽くす讃岐の選手やベンチ前に出て“上がれ、上がれ”と身振りで指示する北野誠監督の必死に勝ち点を取り来ている姿を見て、昨季最終節のホーム仙台戦(1-0○)を思い出した。讃岐はこの1試合で何かが決まるわけではないけれど、残留をかけて必死に戦う姿は去年の甲府と重なった。勝ったことは嬉しいけれど、フェアに全力で戦った讃岐の選手には敬意を払いたい。

ち上がりから主導権を取った甲府は讃岐の球際で粘り着くような守備に少し手を焼いたものの、栃木ほどではなかったし、栃木グリーンスタジアムと違ってピッチがよければ甲府の選手の技術を活かして剥がすことができた。前半に9本のCKを獲得したが、CKの数は攻め込んだ証。相手ゴールキックの数もその証明になるけれど、CKの方が決定機に近い――シュートを含む――攻撃が多かったことを明確に表している。そして、一時よりもジュニオール・バホス不在(今節は出場停止)が危機にはなっていなかった。ジエゴが懸命に守備をする姿や試合に飢えているからこそのアグレッシブなプレーは充分にフィットしていた。

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