山梨フットボール

「“やる気”と“意思”の違いを乗り越えることができなかった水戸戦」【2018明治安田生命J2リーグ第40節 水戸2-0甲府 レビュー】

2018年11月4日水戸2-0甲府(13:03K.O/ケーズデンキスタジアム水戸/入場者数4,801人/天候 曇 無風/気温 22.1℃/湿度 39%)

得点者 26′ #9ジェフェルソン・バイアーノ(水戸)60′ #26 小島幹敏(水戸)

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「“やる気”と“意思”の違いを乗り越えることができなかった水戸戦」

野展裕監督の記者会見は吉田達磨前監督のように細かい事象や選手の具体的なプレーについて話すことがほとんどなく、修辞的でもない。最も多いのが、「選手はよくやってくれました」。しかし、水戸戦(0-2●)後の記者会見後の囲み取材で、「J1昇格の可能性がなくなったことは選手のモチベーションに影響しましたか?」という質問に対しては、「それはあると思いますが…」と話し始めると言葉が一気に溢れ出した。

からこそ問われると思います。だからこそ張り切ってプレーする。モチベーションが足りなかったからやらないのか、昇格の可能性がないとやらないのか。そうじゃない。やる気でプレーをするんじゃなく、意思を持ってやってほしい。だから“意思表示をしよう”と(先週のミーティングで話した)。自分の気持ちでプレーが左右されるのはおかしい。我々はいつも応援してもらっている。少しでも上に行くためにやり切る、全力を尽くすのは意思ですから。やる気ではないので…モチベーションでプレーがアップダウンするようではおかしい。意思を持ってやり切ってほしい。そのようにチームを引っ張っていきたかったが(私に)その力が足りなかったと思っています」と、“やる気”と“意思”の違いを熱く話した。

上野展裕監督が記者会見で最も使うフレーズが「選手はよくやってくれました」。このフレーズをゲーフラにするセンスは素晴らしい。ただ、終盤になって上野監督の言葉は段々と熱くなってきた。

(残り 2347文字/全文: 3184文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ