山梨フットボール

「つけこむ余地ありの鹿島戦。1994年生まれの覇気と背番号40番ボランチ対決に注目」【2018 天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会5回戦 ・準々決勝プレビュー】

目の前の1勝を勝ち取る、天皇杯・準々決勝・鹿島戦

 

2018天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会5回戦・ 準々決勝 鹿島対甲府 甲府先発予想布陣

2018年11月21日(水曜日)鹿島対甲府(19:00 KICK OFF/山梨中銀スタジアム)

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「つけこむ余地ありの鹿島戦。1994年生まれの覇気と背番号40番ボランチ対決に注目」

ジティブ予想とネガティブ予想のカクテルも、悪い酔いしそうな味ではない鹿島戦。鹿島がACLチャンピオンであろうがなかろうか、J1で川崎Fと並んで最も勝つことが難しい相手。ただ、鹿島との公式戦の対戦成績は6勝3分11敗――昨季は2戦2敗…――で勝率は3割。野球のバッターならかなりいい成績。サッカーの話で野球のバッターの話ではないので、なかなか勝てない相手ではあるが2015年は伊東純也(現・柏)のカウンターからの一発で勝っている。このときの鹿島は世代交代を図る途中で、年間順位は5位。鹿島基準からすれば”低迷“の5位だったはず。それでも、勝ちは勝ちで、鹿島担当の記者がガッカリしたり、腹を立てたりしていたことを思い出す。

府は広島やG大阪に活躍した選手が移籍する(気分的には“抜かれた”)ことで、翌年の編成で苦労するが、鹿島は海外に移籍するという難しさがある中、一度もJ2に降格することなくJ1リーグの強豪として君臨してきた賢いクラブ。そのクラブがACL優勝という輝かしい成績を出して9日後、最初の公式戦で戦えるなんて素晴らしいチャンス。そして、勝てばJ1昇格を逃したことが大したことではないと思えるくらい素晴らしい成果になる。

鹿島の先発予想を見るとリーグ戦のメンバーと若手の――浅田真央ちゃん風に言うと――ハーフハーフぐらい。中2日でリーグ戦のアウェー仙台戦があるのでリーグ戦のメンバーで来るのか、若手中心で来るのか読みかねていたけれど、大岩剛監督はその間を取ったことになる。鹿島は天皇杯も取りにくるが、J1リーグでは現在3位で、来季のACLでグループリーグをストレートインから始められる2位を狙っている。3位だと1月の末にACLのグループリーグに入るためのプレーオフをタイ・リーグあたりのクラブと戦わなくてはならないので、オフが短くなるし、キャンプインと同時にチーム作りを強いられる。そうなると選手の疲労が取れず、シーズン序盤がボロボロになる可能性がある。

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