山梨フットボール

「ワンチャンスをモノにしてゴールという結果を出した佐藤洸一。彼が決めたゴールは勝点1にプラスしてスタジアムと控え組に活力を注入した」【2019明治安田生命J2リーグ第5節 甲府1-1金沢 レビュー】

2019年3月23日 甲府1-1金沢(14:04K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数7,141人/天候 曇 弱風/気温 12.5℃/湿度 20%)

得点者 12’クルーニー(金沢)90’+3佐藤洸一(甲府)

△◇◇◇△

金沢のハイプレスとマンツーマンに勝点3を献上することなく学べた価値ある勝点1

藤洸一が93分に決めた同点ゴールは――試合には勝ってないけれど――全てが上手くいったような気分に一瞬してくれた。ここ数年は、逆の悔しいゴールを決められることはあっても終了間際の劇的ゴールの記憶がないだけに、山梨中銀スタジアムに活力を注入してくれたと思うし、5試合負けなしで3位という現時点の結果にも満足。入場者数が前節・長崎戦(2-0○)の約半分の7,141人だったことは残念だけど、かつての“小瀬劇場”的な最終盤のゴールは素晴らしい。印象的だったのは、まだベンチ入りがない後藤京介が、「純粋に嬉しかった」と、紅白戦では控え組で一緒にプレーをしていた佐藤洸のゴールを喜び、「僕もああやってチャンスを掴みたい」とモチベーションに繋げていたこと。

ーター・ウタカとドゥドゥを代える理由がないだけに佐藤洸を使う流れがなかなか来なかった。ウタカが4試合で4ゴール、ドゥドゥは試合前に神様に感謝の祈りをささげている割にはイエローカードの神様に愛されている感じだけど、攻守に運動量があってキレもよく貢献度が高い。そして、昨季19試合で11ゴールのジュニオール・バホスは――練習でベストを尽くせていないけれど――昨季のエースだし、カウンターではウタカ以上のポテンシャルを持っているだけに佐藤洸は前線の交代序列でも2番目だった。佐藤洸にチャンスが来る可能性が高かったのは甲府が同点かリードを許している状態で終盤を迎えたとき。で、それが来た。

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