山梨フットボール

伊藤彰監督「今日のゲームは、休ませた選手に火をつけるゲームになった」【無料記事 J2第7節 甲府2-0岐阜 コメント】

「ドゥドゥが結果を残したことでFWの先発争いは激しくなる」

寒い中、ファン・サポーターの皆さんが応援してくれて勝点3を取れたことに感謝しています。岐阜は技術が高いですし、コレクティブにサッカーをしてくる中で我々はブロックを作って怖いところにボールを入れさせないでゲームを進めていこうとしました。攻撃に入った時にはゲームをコントロールしながらチェンジサイドを多くしようとしました。前半は少し押し込まれた場面があったが選手はよく耐えてくれたと思います。

後半に入ってチェンジサイドからクロスで勝負しようとして2点取れたことは選手が体現してくれたということだと思います。セットプレーを含めて90分間アラートに守り切れた。ゲームコントロールができたと思います。前節、前々節の勝点1から、今節勝点3を取れたことは、ここまでの7試合で一番いいゲームになったと思います。まだ、7節が終わっただけなので、これからも勝点3を積み上げる作業をしていきたい。

――ピーター・ウタカ選手を温存し、ドゥドゥ選手が2ゴールを挙げたことについて?

ストライカーはウタカ、ドゥドゥ、ジュニオール・バホス、佐藤洸一がいるが、試合に出ればいいパフォーマンスを出してくれている。それはチームが1年を通じて戦う中で凄く重要なことで、ストライカーを欠かさないことが大事になってくる。今回はウタカを休ませ、バホスに休養を与えられたことで、次はいいパフォーマンスを出してくれると思います。ドゥドゥが結果を残したことでFWの先発争いは激しくなる。いい競争をもってシーズンを戦いたいです。

――田中佑昌選手は今季初出場・初先発でした。攻守に貢献し、アシストもしました。評価は?

佑昌には頭が下がる思いというか、トレーニングから素晴らしいパフォーマンスを出してくれていて、いつでも行ける準備をしてくれていました。途中でコンディションなどの問題でメンバーを外れたこともありますが、与えられた仕事というか、“今、助けてもらいたい”というときにそれ以上の仕事をしてくれる。このことは去年からよく分かっていました。信用して90分間を任せられたことは大きい。アシストや守備でチームのために戦ってくれるので、そういう選手がいるチームは“いいチームだなぁ”と思います。素晴らしかったと思います。佑昌に助けられたゲームといってもいいと思います。

――第7節で首位に立ったことについてはどう受け止めていますか?

まだ7節なので、42節が終わったときに首位にいないといけない。それが我々の目的。今、首位云々ではなく、勝点をどう積み上げていくか。序盤の10~11試合、ファーストクールで勝点20ポイントあたりに到達するスタートダッシュのためによかった勝点3だと思います。一戦一戦戦うだけ。このまま勝ち続ければ首位にいられるが、それを見過ぎて崩れることはあるし、そういうチームも過去にあった。そこを締めて次のゲームに行きたい。

――今季初めて中3日の試合で先発を5人入れ替え、ここまであまり試合に出ていなかった選手を出場させて結果が出たことはどう評価しますか?

僕の中では当たり前のことだと思います。キャンプからここまでのTMを通じて選手は誰一人力を抜いていない。チームの雰囲気はいいし、競争意識を持って常に試合に出られる準備をしている。全ての選手がそういう準備をしてくれている。僕は凄く助かっていますし、選手に感謝しています。僕にとってそういう選手が活躍することは当たり前のことだと感じています。特別なことではないと思います。

――新井涼平選手は約11か月ぶりの先発復帰でした。彼が戻ってきたことで(試合途中にボランチからストッパーに入れて)小柳達司選手を(交代させて)休ませることができたことについて?

涼平はいろいろなポジションができるし、クオリティが高い。イニシアチブを取ってくれる選手。チームの中心になって声を掛けてくれる。彼がいる・いないではチームに与える存在感や影響が違ってくる。彼の復帰は嬉しいニュースです。

――大きくスタメンを変え、これまで試合に出ていた選手がベンチから試合を見ることになりましたが、この刺激について?

基本的にはローテーションをしながら…競争は確実にやってほしい。誰一人としてポジションを与えられている選手は“ほとんど”いないと思う。その中で、今あるコンディション、パフォーマンスの中で最高の選手がピッチに出て行くのは当たり前。今日のゲームは休ませた選手に火をつけるというか、“(うかうかしていると)自分のポジションがないぞ”という感じになると思うので、これからもいい選手が試合に出て行くというふうにしたい。

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