山梨フットボール

伊藤彰監督「冷静に決めるというところはトレーニングからそういう場面を増やしていかないといけない」【無料記事 J2第12節 甲府1-2千葉 コメント】

「セットプレーからの2失点はトレーニングで構築していくべきところ」(伊藤彰監督)

ホームで12,000人を超えるファン・サポーターの皆さんに来てもらってこういう結果になって、指揮官として凄く反省しています。勝点3が欲しいゲームだったけれど、勝点1にも届かずにゲームが終わったことを残念に思っています。

前半からゲームコントロールをして守備もアタックも(やろうと)という話でしたが。守備もある程度できていたし、危ない場面も自分たちはそれほど感じていなかった。その中で決定的なチャンス――お互いに1~2本あったと思うが――そこを決めるか決めないかというところで試合の流れが変わったと思う。

後半に入って最初の決定機を決めていれば流れは違ったと思う。ただ、狙いとしていたのは前線のプレッシャーの背中を使いながらウチのシャドーがフリーになりながらそこから攻撃を組み立てる。サイドのWBの裏を取っていこうというところ。そこはチーム全体として狙い所としてやっていて、何回かチャンスがあった。選手は狙いを理解してよく頑張ってくれた。

ただ、セットプレーからの2失点はトレーニングで構築していくべきところ。水戸戦(1-2●)もそうだが、この2失点はセットプレーでやられているのでもっとセットプレーに重きを置いてやらないといけない。

――決め切れなかったところは前節の愛媛戦(1-1△)と同じです。決めるというところは個人のところもあると思いますが、監督として突き詰めたいところは?

1つは回数を増やすことは絶対的に大事。そこまでの持って行き方、今日は速い攻撃というかカウンターに近いところがあったが、その中で冷静に決めるというところはトレーニングからそういう場面を増やしていかないといけない。今週はアタックのトレーニングを行ったが、そういう場面は少しずつ出てきている。

先制されるとどうしても選手がパワーを使って出て行くところの背中は使われる。もう少し冷静になってゲームを組み立てる必要があると思います。”0-1でもやれる”という自信を持ってやる、ゲームの流れをもう1回引き寄せることをもう少しやらないといけない。

――先制されたときに逆転まで持って行くことは難しい。メンタル面の影響は?

2失点先にしてしまったところ…。(先制して逆転負けをした)水戸戦とは違うがそこからパワーを使う。メンタルのところで先にそのパワーを使わないといけない。チェンジマインドしないといけない。チームとして先に点を取るためのパワーの使い方。90分持たせるのではなく、最初からボールを保持して自分たちが攻撃的なフットボールをしていかないと何があるか分からない。チャンスは何回もあったが、そこを決めれば――タラレバになりますが――我々が先にゴールをこじ開けるというところに持って行かないといけない。

――前節から内容はよく感じますが、結果が伴わないことで次節大事になることは?

積み上げは必要だと思います。結果が出ていないことで選手は下を向くのではなく、最後まで自分たちを信じて最後までしっかりとやらないといけない。そういうところに差し掛かっている。プラスとしてそこに結果が必要で、今回は試合内容はよくなっているが結果は出なかった。そこは自分たちで見つめ直さないといけない。内容的にも最初の10試合よりよくなっているが、そこに結果が伴わないとJ2リーグは勝ち上がっていけない。バランスを取るのが僕の仕事。次の一週間はバランスを取ってよりいい内容で勝てる一週間にしたい。

 

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