山梨フットボール

伊藤彰監督「水戸戦の後半アディショナルタイム(92分)に山本(英臣)の一撃でゲームが締まった。一つひとつの繋がりを大切にしながら目の前の勝利を目指していきたい」【無料記事 2019J2第26節 甲府3-0町田 コメント】

「メモリアルな試合でこれだけスッキリ勝てたのは何かの縁」

この暑い中、8000人を超えるファン・サポーターの皆さんが来てくれて我々の後押しをしてくれて、そのお陰で勝てたゲームだと思います。

課題となるセットプレーで先制してそれが力となる展開になりました。守備では裏への対応、クロスへの対応というところ、ファーストディフェンダーでしっかりと跳ね返せないと町田さんのセカンドボールを拾う能力、波状攻撃が出てくる。ファーストディフェンダーが弾いて、我々のボールにしようと、なおかつプレッシャーの中で自分たちの広いスペースにボールを持って行って落ち着こうと、そういうゲームプランで入りました。

前半はチェンジサイドがある程度できていたし、ワイドのポイントを使って相手の浅いDFラインの裏をランニングする。今は(ピーター)ウタカ、ドゥドゥ、曽根田(穣)の前の3人が裏への飛び出しを鋭くやってくれて、前半から得点の匂いがしていたので見ていて凄くよかった。

後半に入って、セットプレーから点が取れて、その後のゲームを落ち着かせること、もう1点取りに行くというところをやろうとした。ウタカがその後、2点取ってくれ、ソネ(曽根田)やドゥドゥのチャンスもあった。前の選手にチャンスがあって、そこをもっと決め切れる流れに持って行きたい。

前節の話になりますが、水戸戦の後半アディショナルタイム(92分)に山本(英臣)の一撃でゲームが締まったと思っています。一つひとつの繋がりを大切にしながら目の前の勝利を目指していきたい。

――前半の15~20分過ぎに裏に抜けてチャンスができて余裕が持てるようになったと思いますが、この点については?

最初の10分はお互いにゲームを締めるために裏を取ったり、我々もリスクを負わないようにしたりしていました。最初の10分間はセカンドボールの奪い合いだったり、そこで押されることもあったりしたが20分過ぎから狙っていた高い所のサイドから飛び出すことが――町田戦に向けてみんなで取り組んできたこと――前半に出たことで選手も今週取り組んできたことの――練習の日数は少なかったが――イメージがついたと思う。そこから余裕が出てきたと思います。前半に点が取れるともっといいゲームになったと思います。

いい状況でゲームが流れたと思います。なので、途中からゲームコントロールをするところ、チェンジサイドをするところでボールを握りながらやり直したり、チェンジサイドをするところがしっかりと見えてきたと思います。

――積み重ねという意味で、セットプレーから点が取れたことについては?

徐々に合って来ていると思います。正直にいうと、町田さんは(セットプレーの守備で)マンツーマンだと思っていましたが、一発目からゾーンでやってきたので、後半はゾーンの立ち位置で何を狙うのかをやり直した。それが当たったというか、スタッフが見極めながらやったことがよかったと思います。

――町田戦の勝利がクラブとしてJ2通算200勝目となったことについては?

つい最近知りましたが、メモリアルな試合でこれだけスッキリ勝てたのは何かの縁だと思います。今季は開幕から8戦負けなしという記録もあったし、今回200勝目を挙げることができたこと、そういう気持ちを大事にしたい。そういうことが力になったのかもしれない。嬉しいことで、本当によかったと思います。

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