山梨フットボール

「山本英臣の戦術眼が勝たせた天皇杯4回戦」【2019天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会4回戦 甲府2-1法政大 レビュー】


2019年9月18日 甲府2-1法政大(19:04K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数2,948人/天候 雨のち曇 弱風/気温 23.7℃/湿度 75%)

得点者 27’曽根田穣(甲府) 77’森俊貴(法政大) 93’宮崎純真(甲府)

△〇○○△△〇△●○△●●○〇〇△●○●天〇●〇●●△○○天〇●○○●△天○

「内容ではなく、結果勝負で勝ったプロの試合」

ックオフの3時間半前くらいに山梨中銀スタジアムに着いて、記者席を確保したりスタジアム周辺の写真を撮ったりしながらブラブラしていて、ふと気が付くと法政大のチームバスがすでに到着していた。“結構早く来てるなぁ”と、呑気に思っていたが、関係者に聞くと法政大は前泊ではなく、当日移動というスケジュール。これもアマチュアチームの厳しさなのかと思ったが、彼らは14日に関東大学リーグの試合があって中3日でもあった。甲府U-18出身の末木裕也に聞くと「問題ない」というし、ドリブルで苦しめられた紺野和也は「メチャクチャいい準備をしてきた」というから、そういうことを問題にしない大学生の強さがピッチの外にもあった。

合内容については、“よくなかった”という人もいるかもしれないが、決定機に決めた曽根田穣(27分)、宮崎純真(93分)はプロの仕事だったと思うし、2ゴールの起点となったロングボールを出した山本英臣の戦術眼は素晴らしかった。ゴールを決めた選手も絡んだ選手も素晴らしいし、守備でもみんな身体を張って1失点に抑えたが、山本が勝たせた試合だったと思う。勝ったから言える結果論かもしれないが、東京Vを2-0、レギュラー中心のG大阪戦も2-0で勝って来た法政大にヴァンフォーレ甲府というチームの意地と選手個々が持つプロの意地と隙を突く凄みをみせたと思う。法政大が持つ質と若さと勢いに対してプロがプロたる所以の勝負強さを見せた試合だった。

甲府のゴールを撮りたいカメラマンは少なめ。

法政大のゴールを撮りたいカメラマンは多め。記者室も法政大勝利の記事を書くために来ている記者が圧倒的に多かった。お生憎様…でした。

 

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