山梨フットボール

「天皇杯の夢も2000万円の賞金も虚無に飲み込まれるデジャヴ負け」【2019天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会準々決勝 長崎2-1甲府 レビュー】


2019年10月23日 長崎2-1甲府(19:03K.O/トランスコスモススタジアム長崎/入場者数3,571人/天候 雨 無風/気温 20.1℃/湿度 87%)

得点者 9’吉岡雅和(長崎) 14’新里涼(長崎) 31’太田修介(甲府)

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「ノッてた天皇杯グループに突き付けられた”足りない“現実」

合終了の瞬間、今シーズンの期待と希望が全部色褪せてしまった。プレーオフ進出の可能性はまだ十分に残っていると頭の中では期待しているのに全部が色褪せてしまった。前節・東京V戦(1-2●)のショックが残っていたからかもしれないし、天皇杯グループは結構強いチームだと思っていたから虚無感が襲ってきた。まさか、前半9分と14分に失点するなんて…東京V戦と1分違いのデジャヴだった。

日か前の天気予報では曇りだった天気が長崎空港に着いてみれば大雨。「長崎は今日も雨だった」という子供の頃に聴いたことがある“内山田洋とクールファイブ”の曲が頭の中で流れてきた。第23節のアウェー長崎戦(0-1●)も台風の影響で強い雨が降っていたが、今回も台風から変わった温帯低気圧の影響で強い雨。あの曲の歌詞を書いた永田貴子もこんな感じの長崎訪問だったのかもしれない。前回同様、空港で一番安いレンタカー会社で車を借りて、“流石にこの雨なら観客は少ないだろうなぁ”と思ってスタジアムに入ると、思ったより多い長崎のゴール裏。3,571人にしては多く感じた。そして、高速バスや空港で出会った甲府サポーターは少なくなく、約1か月前に決まった平日のナイトゲームなのに多くの人が駆け付けてくれていた。

の中始まった前半、主導権は長崎が先に取ったが“そのうち落ち着くだろう”と思っていた8分にボランチの荒木翔が浮き球のこぼれをキープしようとして畑潤基のプレスバックにボールを奪われる。CBの新井涼平が仕掛けようとする畑に猛然と寄せてスライディングタックルをするが、躱され、躱したボールが吉岡雅和に渡って2ツータッチ目で弾丸ミドルシュート。スカパーに入っていない人は、ダイジェストでゴールシーンを見たと思うが、凄いシュートだった。

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