山梨フットボール

「素晴らしい立ち上がりも1枚のレッドカードで壊れたゲーム」【2019明治安田生命J2リーグ第38節 甲府1-1鹿児島 レビュー】


2019年10月27日 甲府1-1鹿児島(14:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数7,182人/天候 晴れ 弱風/気温 26.2℃/湿度 45%)

得点者 3’佐藤和弘(甲府) 33’韓勇太(鹿児島)

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「理解はできても納得はできない10人の戦い方」

点1でいいんですか?”というモヤモヤが残った伊藤彰監督の記者会見。10人で70分以上戦う難しさや選手の疲労の大きさはやったことがない人間には肌感覚の想像も理解もできない。相手にもよるし、10人の時間にもよるけれど、10人のチームが勝つ試合や11人のチームが10人の相手に苦戦した試合も見たことがある。残り4試合で6位に勝点2ポイント差に迫るか、4ポイント差へ1ポイント離されるかは大きな違いで、10人でも積極的に勝点3を取る勝負に出るべきだったと思っていたから今季最も納得できない監督会見になった。

鹿児島の選手からもコメントを取る仕事があったので甲府の選手から多くのコメントを取れなかったが、聞くことができた選手は“勝点1でも仕方がない”というニュアンスのコメントで、監督の意図と同じであることはよかったと思う。全員の考えや“内心では…”となればもう少し振り幅はあると思うが、監督と選手が同じ方向を向いているのはいいこと。10人になって、伊藤監督が考えたマネージメントと戦術で同じ方向を向いて戦い、“もう少しで…”というところまで行った戦術的な正しさは理解できるけれど、勝てなかった以上、心では納得はできなかった。

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