山梨フットボール

伊藤彰監督記者会見「引き分けではいけない現状で一人少ないディスアドバンテージを受けながらも選手は最後までゴールを目指してくれた」【無料記事 J1参入プレーオフ1回戦 徳島1-1甲府 コメント】

「最後まで諦めずに戦った選手を称えたい」(伊藤彰監督)

徳島までファン・サポーターの皆さんに来ていただいたのにプレーオフの2回戦に進出できずに残念ですし、申し訳なく思います。ゲームとしては先制点を取られてはいけないという中で取られましたが、前半のうちにピーター・ウタカが取って、前半をイーブンで終わった。後半45分で勝負しようというところ、そういう中で我々としてはゲームプランが崩れる出来事があり、引き分けではいけない現状で一人少ないディスアドバンテージを受けながらも選手は最後までゴールを目指してくれた。みんな辛い思いをしたが、これを糧にしないといけない。来年ヴァンフォーレ甲府がもっと強くなるための今年1年だと思っていかないといけない。最後まで諦めずに戦った選手を称えたいと思います。

――今年1年を振り返ってどんなシーズンでしたか?

J2リーグは凄く混戦というか、力が拮抗しているリーグ。10~12クラブがプレーオフ争いをできるレベル。その中で取りこぼしが大きく関わってきた。負けを引き分けに、引き分けを勝ちにする積み重ねの上に自動昇格がある。我々が喫した11敗は自動昇格を狙うチームとして厳しい数字だったと思います。我々は20勝しましたが11敗のうち3試合を引き分けから勝ち、負けから引き分けに持って行くことができていれば自動昇格争いをできる力があったと思います。

我々の選手はJ2の中で個の能力が揃っているし、バランスがあった。これを自動昇格に持っていけなかったのは僕の力のなさ。もっとしっかりとマネージメントして勝ち切る試合をファン・サポーターの皆さんに見せないといけなかったと反省しています。1年を通じてファン・サポーターの皆さんには後押しをしていただき、力になってくれたことに感謝しています。

――今季甲府が獲得できたもの、来季に向けて何か積み上げるべきものは?

シーズンを通しての戦い方は見えてきたと思っています。全員がレベルアップしていかないといけないし、そういう面ではローテーションや調子がいい選手を使ってチーム力を上げていかないといけない。

僕自身の話ですが、皆さんは甲府が守ってカウンター、5-4のブロックを作ってカウンターというイメージがあると思います。その中でもボールを動かすノウハウ、ボールを動かそうとする、自分たちがイニシアチブを取ってゲームを動かしていくことが必要。

この1年間チャレンジしながら甲府のストロングポイントを出してきたつもりです。その意味では次に繋がるところは、ボールを大事にしながら人も動くサッカーをプラス・アルファでしていくことで盤石になっていくと思います。まずはイニシアチブを取って、ゲームをコントロールすること。J1に行くために、J1で戦うために必要だと思います。個のクオリティ、チームのクオリティを上げていかないといけない。その第一歩を踏み出せたかなぁと思います。

――プレーオフを含めてチームが一つ上に行ったなどのターニングポイントになった試合はありますか?

結構多くあります。我々は自動昇格を目指す中、ギリギリでプレーオフ圏に入った。いいゲームより悪いゲームが頭に浮かんでくる。前半戦は水戸戦を無敗で臨んでチャレンジして負けた。それは前半戦のターニングポイント。夏場ケガ人が多くなったことは私がマネージメントできなかったことが今の順位になっているのかなぁと思っています。最後の方、終盤戦は選手が揃って勝負することができた。5節前は今日と同じように一人少なくなった中で勝点1が取れた。そのあと4連勝で来てプレーオフに進むことができた。そこは後半戦のターニングポイントだと思います。チームがアグレッシブに戦う姿を見ることができた。これが前半戦と中盤戦と終盤戦のターニングポイントだと思います。
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