山梨フットボール

伊藤彰監督インタビュー第4回「変革期」

来季もJ1昇格が目標だが、J2残留を早い時期に決めることも”目立たせたくない目標”になる覚悟は必要になるかもしれない。順位と予算規模が正比例するとは限らないが、J2リーグの中で下位グループの予算規模になることはほぼ確実で、それをマンパワーで乗り切る覚悟や知恵や努力が必要になる。伊藤彰監督と新しいコーチングスタッフ・メディカルスタッフと選手が、ファン・サポーター、スポンサーと共に今季以上に山梨に対する矜持を感じ、誇りを背負って戦うことが必要だ。そして、その姿に感動・共感してくれる県民を増やすプレーを見せたい。

「俺は“選手が頑張っていない”ということを言われるのが嫌い」

――甲府はクラブ消滅の危機からJ2で順位を上げていき、J1に初昇格し、山梨中銀スタジアムのスタンドの改修や韮崎、医大、押原の練習場の整備、協力関係が進んできました。クラブは行政、大学、スポンサーと連携して前進してきましたし、専用スタジアム構想と同時に自前の練習場を建設することなども選択肢にあったと思います。しかし、専用スタジアム建設の目途がつかなくなったことで急にハード面の停滞感が出てしまった感じがします…。

現状からもう一歩を進めるために、クラブとしての財産を作るためにハード面の充実は必要になると思います。何故かというと、選手はそこを見るから。絶対に見る。”いい環境でプレーしたい“、”いい待遇でやりたい“と思うもの。選手生命は短いから。そこはクラブとして考えて進めていくところだと感じます。

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