山梨フットボール

「前線の複数ポジションで可能性を感じさせている太田修介。好調の理由は100%の使い分けと心の余裕」【コラム&インタビュー】

4-2-3-1という新システムの中で活きる場所を見つけつつある太田修介。ブレイクスルー前夜であると期待したい。

キャンプ中ラスト2のJ2岡山戦(1-1、40分×4)は勝てなかったし、守備面に不安を感じたのでスッキリとはならなかった。昨季からのケガ人が新井涼平と中山陸とジュニオール・バホス(岐阜で負傷)で、キャンプ中に短期の体調不良を除いて離脱した選手が山田陸、藤田優人、武田将平、松田力、河田晃兵と主力候補が主力候補としてピッチに立てなかったからでもある。宮崎入りしてからのプロ相手のトレーニングマッチでは松田が抜けたり、武田が抜けたり、大分戦では2試合目(3本目、4本目)に泉澤仁を起用したりでプロ相手には一度もフルメンバー系ベスト――だと思われる――メンバーを組むことなく試しているのが現状。トライ中のキャンプなのでそれが当然も、岡山戦で松田、ドゥドゥ(風邪の初期症状かつ副キャプテン就任で無理し過ぎ)を入れて戦えなかったことは今後のメンバー選考や連携を高める上では少しマイナス。新井と藤田が復帰し、短時間ながらもプレーをして問題がなかったことや、松田、ドゥドゥは近く復帰する見込みで、山田もそう遠くない雰囲気であることはプラス要素だが、現時点での印象では開幕から数試合は試行錯誤が必要になる可能性はありそう。こういう印象は刻々と変わるけれど…。

トレーニングから自信と充実を感じさせる太田修介。レンタル移籍を断って厳しい戦いを覚悟で残留した意味を結果に繋げてほしい。

開幕戦が昨季18位の町田、第2節が昇格組の群馬、第3節が昨季13位の東京Vで――リーグ戦で2連敗した――やってみないと分からないけれど世間様の下馬評はそんなに高くはない相手(甲府もそうかもしれないけれど…)なので、ここでの結果と内容が多くのファン・サポーターやスポンサー様のチームに対する最初の評価や感情形成になるはず。現段階で勇ましいことも弱気なことも言えないけれど――今季は変革期――最初は勝っても引き分けても負けても一喜一憂しないで、”どう熟成するのか“、”誰がどう成長しているのか“という視点でチームを見守りたい。この視点で今一番楽しみなのが青赤の漢・太田修介。

(残り 1349文字/全文: 2405文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ