山梨フットボール

無料記事「総合球技場について――意外にも――知事自身がちょっとだけ触れた。クラブ幹部と伊藤彰監督、新井涼平キャプテンが長崎幸太郎山梨県知事を表敬訪問」【主夫の部屋】

VF甲府の幹部、伊藤彰監督、新井涼平キャプテンにエールを送る長崎幸太郎山梨県知事(右)

J2リーグの再開を約2週間後に控えた6月15日(月曜日)、VF甲府の藤原弘社長、佐久間悟GM、伊藤彰監督、新井涼平キャプテンの4人が山梨県庁で長崎幸太郎知事にリーグ戦再開に向けた現状報告と決意を伝えた。藤原社長がクラブの現状と新型コロナ対策の元でのリーグ戦再開について説明し、伊藤彰監督が県の支援に対する感謝とチームの現状と昇格への意気込みを伝えた後、長崎知事が話した内容が予想以上に熱かった。

6月27日からのリーグ戦の再開に向けたコンディショニングは大変だと思いますし、(リーグ戦の過密)スケジュールを見ると監督、選手は大変だと思います。去年はもうちょっとのところで…プレッシャーを掛ける訳ではありませんが、期待しています。県は、スポーツで県を元気に…県を活性化させようと、生活も経済もと知恵を絞っています。話題の総合球技場の問題も含めて議論を進めているところです。スポーツで県内が盛り上がることは我々にとっても極めて重要。ヴァンフォーレ甲府さんには先頭で引っ張っていってもらいたい。いろいろな意味で期待は高い。(VF甲府は)山梨県で最大のスポーツコンテンツの担い手です。我々もできることはしっかりやらせてもらい、選手の活躍を支えたいと思います」(長崎幸太郎知事コメント一部抜粋、一部要約)

ヴァンフォーレ・マスクで応接室に入って来た長崎幸太郎山梨県知事(右)。ヴァンフォーレ・ネクタイの件もあるのでチョット身構えてしまうが、嬉しことは嬉しい。

型コロナ禍による多忙で宙ぶらりんになっているのかなぁと思っていた総合球技場の話が知事から出たことが最も意外だった。後藤斎・前山梨県知事のもとで進んでいた総合球技場の話が、長崎知事になって力強く進むのかと期待していたファン・サポーターが多かったと思うが、計画は全面見直し…。総合競技場の運営で毎年赤字が出るという試算があり、民間資金で運営したいという考えのもとで見直すということだと思うが、2024年春開場という目途に期待を持っていたファン・サポーターや関係者はガッカリしたことは事実。

れでも”議論を進めているところです”という言葉はちょっと嬉しかった。具体的にどう進めているのかを聞くチャンスはなかったので”前向きに検討”的なのか、本当に進んでいるのか現状は分からないが、VF甲府としてできることは多くの県民に活力をもたらせるようなプレーを見せ続けること。その先にJ1昇格があればなお素晴らしく、イニエスタが神戸でプレーしているうちに山梨中銀スタジアムで神戸戦をやりたい。

間資金での総合球技場建設の目途がいつになるのか全く分からないし甘い期待は持たないけれど、”スポーツで県内が盛り上がることは我々にとっても極めて重要。ヴァンフォーレ甲府さんには先頭で引っ張っていってもらいたい。いろいろな意味で期待は高い”という知事の言葉がリップサービスではなく、本当の期待だと思いたい。コロナ禍で過密日程になる今季はVF甲府のクラブ規模で戦うには選手の数・層で予算規模が大きいJ2クラブと伍して戦うには難しい要素が多いが、やるしかない。J1昇格が目標も、最低の目標は若手の躍進と成長を見せること。順位や結果で盛り上げることも大事だが、後者が魅せる躍動や直向きさでこれまで関心が薄かった人たちをどれだけ引き付けられるかも重要な今季。甘い考え、きれいごとかもしれないけれど、”これだけ山梨県を盛り上げてくれるなら1年でも早くスタジアムを作りましょう”となる躍動や直向きさを見せたい。

長崎幸太郎山梨県知事(右)にクラブの現状と今シーズンの見通しやリーグ戦再開後のスケジュール等を説明する藤原弘VF甲府社長(左)。左手前には佐久間悟GMが座っていたが、ソーシャルディスタンスを取っているので画角に入らず…。

 

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