2020年06月23日 23時20分
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新型コロナ禍のもとで再開するJリーグ。ペットボトルの回し飲みをしないという対策はなかなか大変で、VF甲府も川崎Fと同じバケツシステムを採用し、23日の練習が本格運用となった。各バケツには背番号が書いてあり、選手のは自分の背番号のバケツに入れているボトルからのみ水とダ・カ・ラを飲む。
戦術トレーニングが始まるとオフェンシブとディフェンシブなどに分けてグリッドを変えることがあるので、自分のグリッドまで個々にバケツを持って行くのがバケツシステム。
本格運用初日に気になったのは常に1つのバケツが倒れていること。横を通る選手は誰もバケツを立てようとしないので「みんな冷たいなぁ」と思っていたが、よーく観察していると藤田優人のバケツで自ら倒していた。練習後に理由を聞くと、「自分のバケツがどこにあるのかすぐに分かるから」という。こういうアイディアが試合にも通じるんだと思う。
そして、このバケツは腰掛けにもなるようで練習後、中塩大貴はちょこんと座って水を飲んでいた。公式戦ではピッチにいる選手分の500mlのボトルをクーラーボックスに入れて、タッチライン外の何カ所かに置くことになる。ただ、暑くなると500mlでは足りなくなるのでスタッフが補充して回る予定。新型コロナ対策は手間がかかる。
新型コロナ対策に手間がかかる場面。矢崎和樹副務は練習で使った道具類を全て消毒してから片付ける。物凄く面倒くさいことだと思うけれど、ゴム手袋をはめて毎日これをやっている。ピッチで戦う選手だけでなく、支えるスタッフにも敬意を持ってほしい。そして、Jリーグはこれだけのことをやって再開するということも知っておいてほしい。