山梨フットボール

「新潟の影を大きく感じ過ぎていたのか、甲府が思っていた以上に充実した4か月間を過ごしてきたのか、その両方なのか。失点の課題は成長の糧で、自信と心の拠り所にできる内容と3ゴールの再開試合」【2020明治安田生命J2リーグ第2節 甲府3-3新潟 レビュー】

2020年6月27日 甲府3-3新潟(18:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数0人/天候 曇のち晴れ 弱風/気温 28.3℃/湿度 60%)

得点者 19’渡邉新太(新潟) 33’ドゥドゥ(甲府) 35’ドゥドゥ(甲府) 45’+1渡邉新太(新潟) 81’シルビーニョ(新潟) 90’+4太田修介(甲府)

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んとなく思っていた悪い予想は2~3点取られて1点も取れずに負ける、いい予想は均衡して1-0で勝つで、両方外れたリスケジュールの第2節ホーム新潟戦。開幕時は、”今年は点が取れないスタートになりそう”と思っていたけど、約4か月後の再開試合では”失点のリスクは冒すけど、点は取れそう”に変わった。”新潟がトレーニングマッチで好調”という噂が新潟の影を大きく感じさせていたけれど、内容的には少なくとも劣ってはいなかった。今津佑太は「チームとして未熟さが出たところはあるけれど、逆転もしたし、2度追いつくことができた。特徴がある選手が前線にいて、甲府は強くなれる。チームとしてのポテンシャルは間違いなくある。それを確実に勝ちに繋げられるチーム作りが勝負の肝。失点しなけば負けないし、少なければ勝つ可能性が高くなる。優勝するチームは失点が少なくないといけない」と話してくれたが、この言葉はこれから自信と心の拠り所にできる。

型コロナ対策下ではキックオフ1時間前がペン記者がスタジアムに入ることができる時間だが、その時間になってもスタジアム周辺は土曜日の公園を楽しむ家族がチラホラいるだけで、ファン・サポーターの姿を見ることができないことを異様に感じた。いつもなら、顔見知りのオジサン・サポーターがリユースカップでビールを飲みながらフラフラと歩いている姿を見かけることがあるのに、試合前から酔っている人は誰もいない・・・。”これが無観客試合か・・・”ということを痛感した。

タジアムで試合を見ることができないファン・サポーターの皆さんには申し訳ないが、記者として再開試合に立ち会えることは嬉しかったし、幸せを感じた。これは選手も同じで、今津は、「リーグ戦の再開は嬉しいですよ。アップをしているときにゾノ(金園英学)くんが『Jリーグはええなぁ』と言ったけど、高ぶるものがあってトレーニングマッチとは全然違う。いろいろな人の支えがあって再開できることは幸せなことだし、ピッチで感謝の気持ちを示してヴァンフォーレと関わる人みんながよくなるためのいいモノを作りたい」と話したが、”嬉しい”という言葉は心からの感情だと思った。

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