「2020年型ヴァンフォーレ甲府のプランAのカギを握る連戦2試合目であり、2021年のためのプランBでもある連戦2試合目」【2020明治安田生命J2リーグ第5節 東京V対甲府 プレビュー】
2020年7月15日(水曜日)東京V対甲府(19:00 KICK OFF/味スタ)
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基本的にサッカーの連戦は3連戦、5連戦と奇数。そこでポイントになるのは3連戦なら2試合目、5連戦なら2試合目と4試合目の偶数試合…ある意味、奇数がプランAなら偶数はプランBの戦い方。「中3日ならギリギリ回復できる」という意見や経験則はあるけれど、連戦の谷間の試合に経験値が高くコンディションがいい選手を揃えることは難しい。そんなことができるのはレアル・マドリードやバルセロナやバイエルンミュンヘンみたいな銀河系軍団だけで――2018年のルヴァンカップを思い出せば――2試合合計のプレーオフで甲府を上回れなかった浦和だって泣くことがある。ただ、コロナ禍の無観客ホームゲームで凄いスタジアムを作り上げた浦和の総合力には感動と敬意を持っているし、あの熱量に勝てるクラブは日本にはない。そんな凄いクラブでもJ2との水曜カップ戦は苦労することもある・・・ということ。甲府の台所事情が苦しくなるのは想定内のど真ん中。
リスケジュールの今季は3連戦が2回続いた後は、5連戦が6回も続く――コロナ次第だけど――予定。そして、最後に3連戦が1回ある。8月頭から12月頭までに5連戦が6回もあるなんて想像がつかない厳しさ。2018年の甲府はルヴァンカップと天皇杯でベスト8に入ったことで、CWCでベスト4入りした鹿島に次ぐ2番目に多い55試合の公式戦を戦った経験があるが、今季はJ1昇格が懸かるリーグ戦のみの過密日程という違いがある。伊藤彰監督は連戦をどう戦うかということをポイントにチームを作り直し、マネージメントしており、中・長期的に考えないと今季は戦い切れないと思う。
今節はオールメンバーチェンジくらいを予想、期待していたけれど結果に責任を持つ伊藤監督は、金沢(2-1○)、東京V、大宮の3連戦をマネージメントし、金沢戦では松田力と泉澤仁をベンチスタートにして消耗度を下げ、今節に備えた。そして、ボランチも入れ替え、ディフェンスラインの今津佑太とGK岡西宏祐のみがフル出場連戦となる見込み。高卒2年目の中山陸や宮崎純真に先発のチャンスは来なかったが、第5節の段階で一喜一憂するのは早い。必ず来るチャンスに向けて悔しさをエネルギーにし、自身を高めることが長い目で見れば最善。
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