山梨フットボール

無料記事「新型コロナウィルス再蔓延のなか始まる遠距離アウェー試合を前に、伊藤彰監督聞く感染防止対策」【練習場から】

――新型コロナウィルスが大都市を中心に市中で再蔓延し、PCR検査の結果Jクラブの選手・関係者に陽性反応を示す人が出てきてリーグ戦が中止になるケースも出てきました。この状況の中で選手・スタッフに改めて話をされましたか?

これから話をするが(8月5日取材)、外食については家族を含めて禁止するようにしていかないといけないかもしれない。スーパーやドラッグストアなどで日用品を買うことなど最低限必要なことにとどめて貰うように…というのは致し方ないところがある。

――どんなに気を付けても家の中で常にマスクをして家族と距離を取るなんてことはできないだけに、家庭内感染は防ぐことはできないですね。それに小さい子供がいる家庭は大変ですよね。

それは仕方がないけれど、屋内での外食はね…。公園でお弁当を食べるなど形を変えて貰うことは大事だと思います。どうしてもカフェに行きたいなら外のテラス席に座ってもらうとか…。

――これまでも選手・スタッフの家族は我慢と協力をしてくれましたが、山梨県内でも感染者が増えている状況ではもう暫く我慢と協力を求めることになりますね。でも、選手の家族だけが友人・知人、一般の家庭よりも自粛や制限がある生活をするとなると、家族はストレスが溜まるからなかなか難しい面もあるでしょうし…。

それもあると思いますが、今年は我慢をしてもらいたい。(選手が感染して試合ができなくなるような状況になれば)家族も幸せになれない。(感染防止対策をしっかりやっているのか、感染しているのどうか分からない)一般の人と屋内で一緒にいるのはね…。

――そして、体調不良や発熱があれば選手や家族には躊躇しないで申告してもらい、早めに検査、対策をする必要がありますね。空振りになることを恐れずに。

そうですね。家族を含めて常にコミュニケーションを取ってやっていきたい。風邪かコロナか分からない症状でも検査はしてもらえますから。

――今節からは飛行機での移動が入ります。これまではPCR検査で陰性だった選手・スタッフだけがバスに乗って移動していましたが、今節からは不特定多数の人がいる場所での移動が増えますが対策は?

対策は考えています。なるべく空港や駅などにいる時間を短くしたい。空港や駅にチームバスが着いてもバスの中で映像を見たりして時間を使い、直前にバスから移動して多くの人がいる場所での滞在時間を短くしたい。選手・スタッフには消毒液が入った小型のボトルを個々に持ってもらい、こまめに消毒をするようにしたい。こういうことをみんなでやりたいと考えています。

――第9節は大宮対福岡の試合が直前に中止になりました。監督としてこういう事態は想定内と考えていますか?

それは受け入れるしかないと思います。1試合中止になると5連戦と5連戦の間に(中止になった)試合が入って11連戦になることもあると思います。これはきついけれどあり得る。無観客試合など(できるだけスケジュールを変えないで済むようなことを)考える必要もあると思います。選手にも話しましたが、これから3週間は休みなくいかないといけない。トレーニングもコンディショニング中心になる。シミュレーションをやってシュートを打って上がるだけになるから一つのトレーニングに集中してやってほしいと話をしました。

選手・スタッフの家族にとってはより厳しい自粛や対策を求められるだけにストレスが溜まる我慢の日々が続くが、厳しい経済状況の中でヴァンフォーレ甲府が存在し続けることが原点。試合ができる喜びをみんなで再確認して進みたい。

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