山梨フットボール

「またかの同点劇には失望やイライラもあるが、コロナ禍の超過密日程のリーグ戦を戦う上では今のマネージメントや悔しい同点劇から学ぶ教訓・成長は”繋がる”と信じられるアウェーの勝ち点1」【2020明治安田生命J2リーグ第10節 福岡2-2甲府 レビュー】

2020年8月8日 福岡2-2甲府(19:03K.O/ベスト電器スタジアム/入場者数2,407人(新型コロナ感染予防対策制限付き)/天候 曇 中風/気温 28.6℃/湿度 75%)

得点者 23’城後寿(福岡) 35’オウンゴール(甲府) 48’ジュニオール・バホス(甲府) 90’遠野大弥(福岡)

△△△〇●○○△△△

ーグ戦の再開後のアウェーは第3節・松本(1-1△)、第5節・東京V(2-4●)、第8節・水戸(2-2△)と公共交通機関を使わずに車で行くことができたが、第10節・福岡戦からは遠方のアウェーが始まり、コロナ渦中に公共交通機関を使う移動の緊張感があった。久しぶりにあずさに乗って――ガラガラだった――東京まで行き、京浜東北線で浜松町まで行きモノレールに乗り換えて羽田空港へ。この行程で根がイナカッペのオッサンはすでに疲れてマスクが息苦しくなるほど。この感じで人が多ければ”対策をしてないと感染する可能性も高くなるわなぁ”と思っていたが、福岡空港について地下鉄で博多駅に着いてみると東京以上に賑わっていて――15時間滞在とはいえ――”活気が怖い”とさえ思った。

段の山梨での生活――コロナ以前から滅多に繁華街には出かけない地味なナチュラル自粛生活――とはだいぶん違う世界が大都会には広がっていることを久しぶりの遠方アウェーで実感。アウェーへの移動で大都会を通り過ぎることは嫌いではなかったけれど、コロナ渦中にあってはストレスを感じた。そして、来週水曜日は沖縄か…と。遠距離アウェー解禁後の甲府の対戦相手は感染拡大で苦労している県のチームが続くことが――他人事ではないので仕方がないとはいえ――タイミングが悪いなぁと…恐らくみんな思っている。気の毒にも新型コロナウィルスに感染した選手が出たチームは当然台所事情は厳しくなる。そうでなくても連戦で厳しいのだから遣り繰りは綱渡り。今節対戦した福岡もそうで、稼働できるフィールドプレーヤーのほとんどがメンバー入りという状況だと聞いた。

かし、そこに勝てなかった。86分に追い付かれた松本戦、91分に追い付かれた水戸戦と同じ事が福岡戦でも――90分に追い付かれて――起こった。アディショナルタイムが5分あったとはいえ、終了間際に追い付かれて引き分けるのはガッカリするし、気分が悪い。伊藤彰監督は水戸戦の後、ディフェンスラインを弄ったことを悔やむ話をしてくれていて、2-1でリードしている80分に中塩大貴を下げて山本英臣を入れたときは”なんでDFラインを弄るの?”と思っていた。

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