山梨フットボール

「ジュニオール・バホス負傷で終盤10人の戦いも”負けなかった”ことに価値を見出して複雑な気持ちを収めるしかない引き分け」【2020明治安田生命J2リーグ第12節 甲府1-1徳島 レビュー】

ハマり切った感じがせず、嫌な疲労感のまま引き分けてしまった。が、勝点1、負けなかったことは価値があると思う。

2020年8月16日 甲府1-1徳島(18:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数2,119人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き)/天候 晴 弱風/気温 33.6℃/湿度 49%)

得点者 42’内田健太(甲府) 72’垣田裕揮(徳島)PK

△△△〇●○○△△△○△

島戦翌日の練習後、伊藤彰監督は「ハーフタイムに選手交代をする必要がある」という趣旨の話した。これまでもFWに対して”前半45分しか使わないから”という趣旨の話はしてきたが、本当にハーフタイムに交代したことはなく、”後半に交代枠を使うからそれくらいの心意気で前半をプレーしてほしい”ということで後半一定の時間が過ぎてから交代することがほとんど。しかし、徳島戦では83分に69分投入のジュニオール・バホスが痛んでプレーの続行ができなくなったときに”交代枠”は残っていたものの”交代回数”の3回を使っていてアディショナルタイムを含めた約12分間を10人で戦うことになった。

ーフナー・マイクも前半12分にジエゴのファールを受けて足首を痛めていたが、後半も約10分間、55分までプレーしているが伊藤監督はこの10分間プレーさせたことを悔やんだ。ハーフナーをハーフタイムに交代していれば3回の交代回数に含まれないので後半の終盤にバホスが痛んだ時に太田修介と代えて勝負に出ることもできたと思うからだ。前半の内容がよければ後半15分から20分間はプレーさせたいし、選手もしたいと思うものだが、コロナ禍中の超過密スケジュール・交代の特別ルールのもとではハーフタイムに交代枠を使うという割り切った決断が必須だと伊藤監督は――「我々スタッフも成長しないといけない」と――痛感した。それに、甲府には――バホスとハーフナーは負傷(程度不明)してしまったが――それができるだけのFW陣は揃っている。

ーンオーバーしてこないと思っていた徳島が――徳島にとっては多い数の――6人を入れ替えてきた今節。そして、1年ぶりのジエゴに開幕戦以来のドゥシャンと予想を的中させるのが難しい選手を先発起用してきた。記者席から見ていて、最初は3バックでスタートしたものの守備時に4-4-2になること以外は”どうなってるの?”と分かり難い可変をしてきた徳島。

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