山梨フットボール

「上位連勝からはやや針が振れ戻った試合内容も、戻ったなりの匙加減の意味を繋げれば価値ある勝点1にできる」【甲府2020明治安田生命J2リーグ第20節 甲府0-0京都 レビュー】

2020年9月19日 甲府0-0京都(14:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数 2,338人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き)/天候 晴 弱風/気温 29.7℃/湿度 50%)

得点者 なし

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んとなく煮え切らず、鈴木雅之のカバーアルバムから――道が空いていると3曲で帰れる――5~6曲聞いているうちに家に帰り着いた京都戦。次節、アウエーで対戦する磐田の試合が19時KOだったのでテレビ(DAZN)で磐田対栃木を流しながらチラ見ですぐに締め切りが来る仕事をしていたら後半からは結構釘付けで中断。第15節に栃木にホームで0-1で負けたときも、“よく走るチームだなぁ”と思っていたけど、あれだけやれ切れば“素晴らしい”と思った栃木。

端に言えば、蹴って、ラッシュして、クロスとスルーパスとルーズボールで勝負するサッカーで、局面を個で打開できる場面はほとんどない栃木。磐田は自陣から栃木のハイパープレスを何度か剥がしきってゴール前に到達するなど、“やっぱり上手いなぁ”と思ったけれど――最後は屈した――。栃木のスタイルに憧れたりしないし、日本サッカーの進むべき道でもないけれど、置かれた現状で勝ち点を積み重ねるためにあれだけ走る、スプリントを連続でやるサッカーを選択し、やり切る栃木の選手には敬意を払うし、途中から栃木を応援しながら見ていた。先制されてPKで追いつき、突き放されてもPKで再び追いつき、最後は磐田のゴール前でクリアボールをFWで途中起用されたDFの柳育崇――小泉勇人の鹿島Jrユース時代のチームメイト――が押し込んで3-2で逆転勝利。チョットだけガッツポーズ…してしまった。

20節は1位・北九州が山形に2-0で勝ち、3位・徳島が新潟に1-0で勝ち、5位・福岡が金沢に2-1で勝ち、京都に引き分けた甲府は4位から5位に順位を下げた。順位はまだ気にならないけれど、2位に順位を上げた徳島と7ポイント差、1位・北九州と11ポイント差ということは少し気になるし、北九州と徳島がなかなか負けそうもないことも気になる…。

節の京都戦は5連戦の最初だけにターンオーバーとはいえ――対京都、5連戦のマネージメントもあるので完全ではないものの――現時点でのベストメンバーに近い面子だと捉えていた。第18節の長崎戦(2-0○)から、金園英学のワントップにラファエルが入り、3バックの真ん中が山本英臣から裏のケアのスピードを考えて新井涼平に変わったスタメン。3-5-2(守備時は5-3-2)の京都と対峙して序盤はお互いにしっかりマネージメントができているから見応えはあっても特筆することは少ない展開。

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