山梨フットボール

「内容で勝って結果で引き分けた開幕戦。”勝てた試合”と感じた全ての理由を繋げることに価値を見出したい」【2021明治安田生命J2リーグ第1節 千葉1-1甲府 レビュー】


2021年2月28日 千葉1-1甲府(14:03K.O/フクダ電子アリーナ/入場者数 3,798人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き。入場者上限5000人以下、または、収容率50%以下での試合開催)/天候 晴れ 弱風/気温 10.8℃/湿度 47%)

得点者 45’+1 中村亮太朗(甲府) 、57′ ブワニカ啓太(千葉)

てる試合ではあったけれど、勝ち点1に含まれる収穫は宮崎キャンプなどで行ってきたJ1とのTMが内容に活きていたということ。J1相手の試合では大敗した試合が2試合あったし、終盤は思ったようには点が取れなかったので――どんな感じか分からないけれど――ウィリアン・リラやパウロ・バイヤの合流・戦力化が待ち遠しい気持ちにもなった。しかし、1試合で確信めいたことは言えないけれど、現有戦力で凌いで勝ち点を重ねることができそうな――ライバルクラブにも似たような状況がありそうだし――雰囲気は感じられた。そして、何より若手がこの先、伸びてチーム内競争が激しくなってレベルアップすることが見えてきたことが希望。

開幕戦の先発には大卒ルーキーの関口正大が入り、試合前の集合写真ではチームメイトが真ん中に入れて祝福。新加入の三平和司(前列左)や金井貴史(前列左から2人目)の晴れやかな表情がいい感じ。

澤仁のケガで伊藤彰監督はWBで起用予定だった金井貢史をシャドーに起用した千葉戦。立ち上がりは千葉のプレスに思ったようなビルドアップができなかったが、12分に相手GKがバックパスの方向を変えたトラップが大きくなったところを有田光希が詰めて、奪ってシュートを打って空気が変わった。このシュートはもう少し余裕をもってGKを外して打つこともできたと思うが、GKに当たって入らず。「10分過ぎから前からのプレスがハマりそうだった。最初は奪うつもりではなく、蹴らせてセカンドボールをチームが拾えればいいと思っていた。(金井)貴司から『ヒール(パス)』という声も聞こえたが、ああいうシーンは決めたい」と、有田も後悔をしていると思うが、隙を見逃さずに詰めたことだけでも評価できるプレーだった。

(残り 2505文字/全文: 3459文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ