現役GMが教えるJクラブ経営のリアルな見方(J論)

山梨フットボール

「負けた気がしない負け。決定力不足でオフサイド、PK、意味なしイエローと不可解な判定を乗り越えられず…でも5位…」【2021明治安田生命J2リーグ第6節 長崎2-1甲府 レビュー】


2021年4月3日 長崎2-1甲府(14:03K.O/トランスコスモススタジアム/長崎入場者数 4,463人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き。入場者上限5000人以下、または、収容率50%以下での試合開催)/天候 曇 弱風/気温 25.6℃/湿度 63%)

得点者 29’フレイレ(長崎) 58’三平和司(甲府) 84’新里亮(長崎)
△◯◯◯●●

2連敗でなんとなく嫌な雰囲気も、新潟と琉球の連勝が引き分けで止まり、秋田も、水戸も、岡山も負けたことで10位近くまで落ちる可能性もあったものの4位タイから5位で踏みとどまった第6節。”更なる混戦の予感”という慰めもあるけれど、町田戦(0-1●)も今節の長崎戦(1-2●)も負けは負けも、負けた気がしない負けで自信は無くさないけれどビミョ~な気分。

ンバー表を見るまでは4バックだと思っていた長崎は、吉田孝行監督の直感で3バックに変えて臨んできたが、戦術的には大きな問題はなかった。ただ、今節も試合の入りはよくなかった。立ち上がりにクロスから鍬先祐弥にヘディングシュートを打たれてヒヤリとしたからかどうか分からないが、前からプレスに行って後ろも連携しているようでも効果が薄かった。関口正大に小柳達司がボールを入れてサイドに起点を作ろうとするもボールを失うのが嫌なのか、縦へのトライはなく戻してその流れからミスして奪われて押し込まれる展開も気になった。

予想は4バックも、3バックだった長崎。ただ、戦術的には大きな問題はなかったが、ボランチのカイオ・セザールには大苦戦。野澤英之は「カイオは去年の最後に対戦した時よりは身体が重そうだったけれど、懐が深くてボールを奪えなかった」と話した。ズルいファールを上手くやって来るところを含めて、本当にいい選手。

前線の3枚のプレスが甘かった前半。有田光希のファーストディフェンダーの部分は修正というか、より汗をかく覚悟が必要かもしれない。

半は前線の3枚(有田光希、三平和司、泉澤仁)の存在感も薄く、裏に走ることもなく何かを待っている感じ。長崎は最終ラインが高く、前からのプレスも緩く、裏を取れるチャンスがありそうだったけれど、積極的に狙う意図は感じられなかった。前からのプレスも見かけよりも効かず、裏を取られることが気になっている中で耐えきれずに29分に失点してしまう。被FKからの流れでクリアできずに左から振られたボールがペナルティエリアの中で流れてフレイレが打ったシュートが有田の足に当たって入ってしまう。その瞬間は”やれた感”で全く気が付かなかったけれどオフサイドだった(当社判断)。映像を見返すとGK河田晃兵の目の前にエジガル・ジュニオがいて河田の視界を邪魔していてプレーに関与していた。しかし、ピッチの選手もベンチも誰もオフサイドを主張せず。ベンチから見ていた伊藤彰監督に聞くと振られてシュートを打たれたことでその瞬間は気が付かなかったそうだし、河田も「味方の足に当たって入ったから”あ~”と思ってしまった」ということ。副審も気が付いていないし、主審も気が付いていない。長崎の選手が気が付いていたかどうかは分からないけれど、エジガルは”関与してませんよ”というジェスチャーは少ししていたように見えたので自分がオフサイドの位置にいたことは自覚していたはず。誰かを責める訳でもなく、エアーポケットのようなオフサイド見逃し失点になってしまったことが残念というか、運が悪いというか、流れがなかった。もっとも、”エジガルが関与してないからオフサイドではない”という判断だった可能性は充分にある。

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