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山梨フットボール

「ホームで強い甲府が第3節の栃木に続いて秋田を破って特殊チーム2連勝。根負けすることなく戦い、折り返しのボールで勝負をした判断に成長と自信」【2021明治安田生命J2リーグ第14節 甲府1-0秋田 レビュー】


2021年5月15日 甲府1-0秋田(14:03K.O/JITリサイクルインク スタジアム/入場者数 4,129人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き。入場者上限5000人以下、または、収容率50%以下での試合開催)/天候 曇 弱風/気温 27.6℃/湿度 29%)

得点者 84’新井涼平(甲府)
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ったら勝ったで不安要素を書きたくなるのがライターの性でもあるけれど、お互いに得点も失点も約半分がセットプレーからというチーム同士の戦いをセットプレーで制したことは――得点を決めたことも失点しなかったことも含めて――素晴らしかった勝利。伊藤彰監督は「我々がボールを握る時間は60%から70%いかないくらいはあると思うが(結果64%でピタリ)、60%の中でも30~40%は相手の土俵になると思うし、相手のやりたいことの50%くらいは出てくると思うのでそれをどれくらい抑えられるかがキーファクターになってくると思う」と話していたが――攻守は背中合わせだけど――守備面はかなりやれていた印象。

想外だったのはボールを入れてくることの過ぎる”ラフさ”。”コーナーフラッグ目がけてボールを入れる(北谷史孝)”とはいえ、誰もいない、誰も走り込んでいないところに入れてくることが何度もあって、”ラフすぎるなぁ”とニヤリ。と、同時に”助かるなぁ”と思う”徹底ぶり”。ただ、吉田謙監督のコメントにあった「ファーストディフェンダーを決めよう」ということの徹底は素晴らしく効いていて、立ち上がりのゴールキックを繋がずに蹴った甲府も繋ぎ始めるとファーストディフェンダーからのプレッシャーを受けて繋げず。そこでミスが起きて奪われて秋田の攻撃になったが、そこでラフなキックや精度の低いパスで何度も助けられた。

前節の東京V戦(2-0○)と同じ先発メンバーで臨んだ秋田戦。結果としてホーム4連勝は素晴らしい。

3節の栃木戦(2-1○)は3-4-2-1を止めて5-3-2で臨んだが、栃木と違って前線のターゲットが真ん中ではなくサイドを起点にしてクロスを入れてくる秋田に対しては3-4-2-1のままでサイドのケアを重視。前半は秋田の攻撃に対して怖さを感じる場面はほとんどなかったが、守備の圧力を剥がせずに前半勝負でもあった攻撃はクロス以外では決定機に至らず。昨季の栃木のようにボールではなく身体を目がけてくるようなラグビー的な守備はしない秋田がだ、寄せが速いし身体が強いからファーストタッチで逆を取るかボールを大きく動かさないと引っかけられるのは栃木戦と同じ――攻撃の精度は栃木の方が上と感じた――。13分に野津田岳人がFKから無回転シュートで枠を狙ったが、繋いで崩せなかったことは今後の成長課題だし、後期の秋田戦、栃木戦では成長をあまり勝ててないアウエーでみせたい。

半の飲水タイムまでは秋田が守備でやりたいことができて、甲府が攻撃でやりたいことができず、結果として甲府のポゼッション率が高くても――伊藤監督が言った「60%のなかでも30~40%が相手の土俵になる」の通り――甲府陣内にボールがある時間が長く感じた。これは、秋田が守備からチャンスを掴んで勝ち点を重ねてきた”流石”の部分。置かれた現状(2019年度営業収益約4億6千万円でJ3リーグ7番目)で勝ち点を稼ぐための秋田の割り切りとして敬意を抱く部分。ただ、甲府の守備は最後のところでやらせなかった。前半の飲水タイム前後から甲府がアタッキングサードまで侵入することが増えるも、泉澤仁は常に2枚にマークされ精度のいいクロスは上げられなかった。2枚のマークのやり方も1枚がただカバーするだけではなく、前の1枚が縦をしっかり切り、後ろの1枚がカットインは許さない感じで連携もできていて、研究されていることを強く感じた。

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