山梨フットボール

無料記事 小林岩魚「もうすぐ夏、天皇杯始めました」【練習場から】

 

 

今季の天皇杯公式球

新潟(第17節、2-2△)に勝って天皇杯2回戦(6月9日、19時KO、JITスタ)と進みたかったところだが、首位チャレンジ2連戦を2引き分けで迎える天皇杯2回戦。甲府の対戦相手は北信越リーグ(地域リーグ)1部・首位の福井ユナイテッドFC(福井県)。千葉対大宮などJ2同士の対戦が6試合ある中で甲府は北信越リーグで5戦5勝の福井が相手。ここまでリーグ戦にあまり絡めなかった選手や全く絡めなかった選手がチームの主力としてホームで迎え撃つ。その一人が甲府アカデミー出身の小林岩魚。プロ2年目の昨季はターンオーバーのリーグ戦だったもののケガもあってチャンスを掴みきれずに8試合・569分の出場にとどまったが、今季はさらに苦しい状況で耐えながら日々自身の挑戦を続けてきた。

「天皇杯は楽しみ。久々の公式戦なのでどうなのかというという思いもあるけれど、練習もトレーニングマッチもいいコンディションでやれている。相手どうこうよりもまずはチームが勝って、そのなかで自分のプレーを発揮しないと評価されないと思う。チームの勝利にプラスαとして自分の特徴を出したい(小林岩魚)」

プロ1年目の選手が活躍する姿を複雑な思いで見ていたと思うが、「この状況に慣れたらいけないと思ってやってきた。メンタル的には前向きです。オミ(山本英臣)さんに話を聞いてもらったこともありますが、自分にフォーカスしてやってきました」と腐ってはいない。天皇杯2回戦のワンチャンスで”リーグ戦で使ってみたい”と伊藤彰監督に思わせることは簡単ではない。日々の練習やトレーニングマッチの積み重ねが大事になるが、それでも公式戦で魅せるという実績は大きなポイント。相当な覚悟で臨む試合になると思うが、「久々の公式戦は楽しみ」という気持ちをベースに、積み上げてきたものを発揮して勝利し、3回戦に繋げてほしい。
(マツオジュン)

プロ3年目を迎えた小林岩魚。荒木翔と関口正大がWBのポジションをしっかり掴んでいる中、天皇杯2回戦はWBで勝負をかけることになりそう。チャンスはどういう形で来るのか予測できないが、いつ何時チャンスが来ても「岩魚がいるから大丈夫」と伊藤彰監督の脳裏にインプットされるようなプレーをしてアピールしてほしい。

新潟戦翌日の6月6日の練習から天皇杯ボールが登場。伊藤彰監督もリフティングでボールの特徴や感覚を確かめていた。

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